日本新聞: 佐世保基地の日本人警備員指示受け実弾入り拳銃持ち公道に

佐世保させぼ基地きちの日本人にっぽんじん警備けいび員いん指示しじ受うけ実弾じつだん入いり拳銃けんじゅう持もち公道こうどうに

May 16, 2019 15:05

Furigana

長崎ながさき県けん佐世保させぼ市しにあるアメリカ海軍かいぐん佐世保させぼ基地きちの日本人にっぽんじんの警備けいび員いんが、基地きちからの指示しじを受うけ、実弾じつだんが入はいった拳銃けんじゅうを持もったまま公道こうどうに出でていたことがわかりました。防衛ぼうえい省しょうは、日にち米べい地位ちい協定きょうていに違反いはんするとして、アメリカ軍ぐん側がわにたびたび持ち出もちだしの中止ちゅうしを求もとめたものの、続つづけられていたということで「誠まことに遺憾いかんだ」としています。アメリカ軍ぐん基地きちで働はたらく日本人にっぽんじん従業じゅうぎょう員いんなどでつくる全ぜん駐ちゅう労ろう＝全ぜん駐留ちゅうりゅう軍ぐん労働ろうどう組合くみあい長崎ながさき地区ちく本部ほんぶによりますと、今月こんげつ２に日にちから９きゅう日にちにかけて佐世保させぼ基地きちで働はたらく日本人にっぽんじん警備けいび員いん延のべ20人にんほどが基地きちの警備けいび隊たいからの指示しじを受うけ、道路どうろを挟はさんだ別べつの施設しせつに移動いどうするため、実弾じつだんが入はいった拳銃けんじゅうを持もったまま公道こうどうを10数すうメートル歩あるいたということです。

防衛ぼうえい省しょうによりますと、日にち米べい地位ちい協定きょうていでは日本人にっぽんじん従業じゅうぎょう員いんがアメリカ軍ぐん施設しせつの外そとに銃じゅうを持ち出もちだすことは認みとめられておらず、銃刀じゅうとう法ほう違反いはんの疑うたがいがあるということです。

防衛ぼうえい省しょうは在日ざいにちアメリカ軍ぐん司令しれい部ぶに対にたいし、３さん回かいにわたって口頭こうとうで、今月こんげつ８はち日にちには文書ぶんしょで、銃じゅうの持ち出もちだしの中止ちゅうしと再発さいはつ防止ぼうしを求もとめたものの続つづけられ、10日にちになってアメリカ軍人ぐんじんが一度いちど拳銃けんじゅうを預あずかり、一緒いっしょに車くるまで移動いどうするという従来じゅうらいの運用うんように戻もどったということです。

防衛ぼうえい省しょうは「再三さいさんにわたる中止ちゅうしの要請ようせいに応おうじなかったことは誠まことに遺憾いかんだ」とコメントしています。

また、全ぜん駐ちゅう労ろう長崎ながさき地区ちく本部ほんぶは「現場げんばの警備けいび員いんは反対はんたいしたが指示しじに従にしたがうしかなかった。明あきらかな日にち米べい地位ちい協定きょうてい違反いはんで、銃刀じゅうとう法ほう違反いはんにも問とわれるおそれもある」と話はなしています。

在日ざいにち米まい軍ぐん司令しれい部ぶ広報こうほう「誤解ごかいが原因げんいん」

これについて、在日ざいにちアメリカ軍ぐん司令しれい部ぶの広報こうほう部ぶのジェニーヴ・ホワイト副ふく部長ぶちょうは「今回こんかいのケースは日本人にっぽんじんの警備けいび員いんの２にか所かしょの間まの移動いどうに関にかんして、日本にっぽん政府せいふとアメリカ政府せいふの間まで誤解ごかいが生しょうじたことが原因げんいんで起おきた。しかし、この誤解ごかいはすでに正ただされ、正ただしい手順てじゅんで行おこなうことにした」とコメントしています。