アメリカ・
トランプ政権の
関税措置をめぐり、
赤澤経済再生担当大臣はワシントンでベッセント
財務長官らと
閣僚交渉を
行い、
合意に
向けた
議論が
進展していることを
確認しました。
關於美國川普政府的關稅措施,赤澤經濟再生擔當大臣在華盛頓與貝森特財政部長等人進行了部長級會談,確認了朝著達成協議的討論正在取得進展。
その上で
6月のG7サミットにあわせた
首脳間の
合意も
視野に、
再び閣僚交渉を
行うことで
一致しました。
在此基礎上,雙方也達成共識,將以六月G7高峰會期間的領袖協議為目標,再次舉行部長級談判。
ワシントンを訪れている赤澤経済再生担当大臣は、日本時間の30日午後9時から2時間あまり、アメリカ財務省でベッセント財務長官、ラトニック商務長官と閣僚交渉を行いました。
正在華盛頓訪問的赤澤經濟再生擔當大臣,於日本時間30日晚上9點起,在美國財政部與貝森特財政部長、拉特尼克商務部長進行了超過兩小時的閣僚會談。
この中で赤澤大臣は一連の関税措置を見直すよう改めて強く求めました。
在這當中,赤澤大臣再次強烈要求檢討一連串的關稅措施。
そして、交渉では、これまで4回にわたる赤澤大臣の訪米を通じて、日米双方が互いの立場を十分に認識し、合意に向けた議論が進展していることを確認しました。
然後,在談判中,通過赤澤大臣至今四次訪美,日美雙方充分認識到彼此的立場,並確認了為達成協議所進行的討論正在取得進展。
その上で、6月半ばにカナダで開催されるG7サミット=主要7か国首脳会議にあわせた石破総理大臣とトランプ大統領による首脳間の合意も視野に、両国間の調整を加速させ、サミットの前に再び閣僚交渉を行うことで一致しました。
在此基礎上,雙方一致同意加速兩國間的協調,並以6月中旬在加拿大舉行的G7高峰會(七大工業國首腦會議)期間,石破首相與川普總統之間達成首腦級協議為目標,於高峰會前再次舉行部長級談判。
《赤澤経済再生相コメント》
「国益守りながら早期合意に全力」
赤澤経済再生担当大臣は訪問先のワシントンで記者団に対し「『ゆっくり急ぐ』と申し上げているのは、早期に合意を実現することのみを優先してはならず、それだと国益を損なうことがありえるということだ。
《赤澤經濟再生大臣評論》「全力以赴在守護國益的同時達成早期協議」經濟再生擔當大臣赤澤在訪問華盛頓期間對記者表示:「所謂『慢中帶快』,意思是不能只把早期達成協議作為唯一優先事項,否則有可能損害國益。」
わが国の
国益を
しっかり守りながら、
可能な
限り早期に
日米双方にとって
利益と
なる合意が
できるよう
全力で
取り組んで
いく」と
述べました。
我們將在堅守我國國益的同時,全力以赴,爭取儘早達成對日美雙方都有利的協議。
「関税見直しの立場変わりない」
「われわれにとって自動車は非常に重要な分野だが、アメリカ側にとっても大変大きな関心分野であることは間違いない。
「對關稅檢討的立場沒有改變」「對我們來說,汽車是非常重要的領域,但對美國方面來說,這也是毫無疑問地極為關注的領域。」
自動車、
自動車部品への25%の
関税も
含めて、
一連の
追加関税措置は
遺憾であり、
見直しを
強く
求める立場は
現時点でまったく
変わりはない」と
述べました。
包括對汽車、汽車零件徵收25%的關稅在內,一系列的追加關稅措施令人遺憾,我們強烈要求重新審視這些措施的立場目前完全沒有改變。
「半導体 レアアースが重要テーマ」
「半導体について日米が持っている強みを補い合うことで強じんなサプライチェーンをつくりあげることはベースにある考え方だ。
「半導體與稀土是重要的主題」「關於半導體,日美雙方互補彼此擁有的優勢,建立堅韌的供應鏈,這是基本的思考方式。」
またレアアースも
重要な
テーマで
あることは
間違いがない」と
述べました。
此外,他表示:「稀土也是一個非常重要的議題,這一點毫無疑問。」
石破首相に電話で報告
「会談が終わったあと、日本は深夜なので簡潔に報告しておくべきと思うことについて石破総理大臣に電話で報告をした。
在與石破首相通話報告:「會談結束後,因為日本已經是深夜,所以我認為應該簡潔地報告必要事項,於是致電向石破首相報告了。」
また改めて丁寧に
大事だと
思うポイントを
資料にまとめて
報告したい」と
述べました。
他表示:「我想再次仔細地將我認為重要的重點整理成資料並報告。」
「財務長官 トランプ大統領と頻繁に連絡か」
日本の提案や主張はトランプ大統領に伝わっているのかと記者団から質問されたのに対し「具体的には分からないし確認もしていないが、ベッセント財務長官とラトニック商務長官はトランプ大統領と非常に頻繁に連絡を取り合っているように私には見える」と述べました。
「財政部長官:是否經常與川普總統聯繫?」當記者團詢問日本的提案或主張是否已經傳達給川普總統時,他回答說:「具體情況我不清楚,也沒有確認過,但在我看來,貝森特財政部長和拉特尼克商務部長似乎非常頻繁地與川普總統保持聯繫。」
「関税見直し かなわないなら合意は困難」
「一連の関税措置はいずれも遺憾であり、『即刻見直してほしい』と強く求めている。
如果無法重新檢討關稅,就很難達成協議。「一連串的關稅措施都令人遺憾,我們強烈要求『立即重新檢討』。」
それにかなう
形であれば
納得することはありえるが、かなわない
形であれば
合意は
困難だというのが
現時点での
ポジションだ」と
述べました。
如果是以符合那個形式的話,有可能會接受,但如果是不符合的形式,達成共識就很困難——這是目前的立場。
また、関税の引き下げではなく撤廃でなければ合意しないのかと問われたのに対し、「そういう立場だ。
另外,當被問及是否只有在取消關稅而非僅僅降低關稅的情況下才會達成協議時,他表示:「我們的立場就是這樣。」
日本の
自動車産業は、1
日に10
億円や20
億円の
損が
出る状態に
置かれている。
日本的汽車產業正處於每天損失10億或20億日圓的狀態。
『
関税の
一部はOK』という
考え方は
現時点で
全くとっていない」と
述べました。
他表示:「目前完全沒有採取『部分關稅可以接受』這種想法。」
「合意に向けた議論 進展と判断」
「非常に広範な分野について話をしているため、新しく出てくる話もあれば新たに相手の認識が分かることもあるが、今回の協議は互いの立場を十分認識する上で非常に意味があった。
「為了達成共識而進行的討論取得了進展與判斷。由於我們正在討論非常廣泛的領域,因此有時會出現新的議題,也會有新的了解對方立場的機會。這次的協商在充分認識彼此立場方面,非常有意義。」
合意に
向けた
議論が
進展したと
判断しており、
アメリカ側もその
認識を
共有した」と
述べました。
我們認為朝著達成共識的討論已有進展,美方也同樣認識到這一點。
ベッセント財務長官 強固な関係を再確認し協議継続に言及
アメリカ・トランプ政権の関税措置をめぐる、4回目の日米交渉の終了後、アメリカの財務省は30日、声明を発表しました。
貝森特財政部長重申堅固關係並提及持續協商——美國財政部於30日發表聲明,針對美國川普政府關稅措施的第四輪日美談判結束後作出說明。
声明では、率直かつ建設的な議論を継続するなか、ベッセント財務長官は関税と非関税措置への対応、投資の拡大、経済安全保障に連携して取り組む重要性を強調したとしています。
在聲明中指出,在持續進行坦率且建設性的討論過程中,貝森特財務大臣強調了協同應對關稅與非關稅措施、擴大投資以及加強經濟安全保障的重要性。
そして日米の強固な2国間関係を再確認し、両国のさまざまな経済問題について実務者レベルの協議が継続していることに言及したとしています。
並且再次確認日美堅固的雙邊關係,並提及雙方在各種經濟問題上,實務層級的協商仍在持續進行。
【中継 ワシントン】交渉の成果は?
Q。ワシントンには経済部の名越記者がいます。赤澤大臣は「議論が進展した」と話していましたが、今回の交渉の成果はどうみたらいいのでしょうか。赤澤大臣表示「討論已有進展」,那麼這次談判的成果應該如何看待呢?
A。
赤澤大臣は、「
合意への
道筋がついたのか」という
記者団の
問いに対し、「
答えを
差し控えたい」と
話していて、
議論が
具体的にどう
進展したか
言及はありませんでした。
赤澤大臣對記者團提出的「是否已經有達成共識的方向」這一問題表示,「我想保留回答」,並未提及討論具體有何進展。
ただ、今回も日本側は、▽アメリカからのLNGなどの輸入拡大や、▽レアアースなどの経済安全保障面での協力など、アメリカ側の求めに応じられる項目について提示したものとみられます。
不過,這次日本方面也提出了可以回應美方要求的項目,例如擴大從美國進口LNG等,還有在稀土等經濟安全保障方面的合作。
一方で、日本が最大の焦点と位置づける自動車関税をめぐっては、今回もアメリカ側に見直しを強く求めたということで、なお日米の間に隔たりがあるとみられます。
另一方面,有關日本最為關注的汽車關稅問題,據說這次日本方面也強烈要求美國重新檢討,因此日美之間似乎仍存在分歧。
Q。今後の交渉は、どういった点が焦点になるのでしょうか?A。
赤澤大臣は、
自動車関税について、
引き下げではなくあくまで
撤廃を
求める考えを
強調していて、こうした
点で、
アメリカ側との
一致点を
見いだせるかが
焦点です。
赤澤大臣強調,關於汽車關稅,他主張的不是降低,而是徹底廢除;在這一點上,能否與美國方面達成共識成為焦點。
日本側が節目と考える6月半ばのG7サミットまでは、残り2週間あまり。
距離日本方面認為是重要時刻的6月中旬G7高峰會,僅剩下兩週多的時間。
赤澤大臣は、すべてをパッケージにした形での合意を目指していて、再度、行うとしている閣僚交渉で詰めの協議を行うものとみられます。
赤澤大臣正在以將所有事項打包成一個整體的方式為目標,預計在再次舉行的部長級談判中進行最後的協商。