ロシアとウクライナは2
回目の
直接協議を
日本時間の2
日夜、トルコのイスタンブールで
行う見通しです。
俄罗斯和乌克兰预计将于日本时间2日晚上,在土耳其伊斯坦布尔举行第二轮面对面会谈。
協議を前にウクライナではロシア軍が過去最多となる数の無人機で攻撃を行うなどロシア軍の大規模な攻撃が続いています。
在会谈前,乌克兰遭到俄军创纪录数量的无人机攻击,俄军的大规模攻势仍在持续。
ロシアとウクライナは2日、5月におよそ3年ぶりに行った直接協議に続き、2回目の協議をトルコのイスタンブールで行い、和平をめぐるそれぞれの覚書について話し合う見通しです。
俄罗斯和乌克兰于2日继5月时隔约三年举行的首次直接会谈后,在土耳其伊斯坦布尔举行了第二次会谈,预计将就各自关于和平的备忘录进行讨论。
ウクライナ側は、ロシア側が覚書を事前に提示していないとして非難し、協議に応じるかは明言してきませんでしたが、ゼレンスキー大統領は1日、SNSで協議に臨むことを明らかにし、代表団を前回と同じくウメロフ国防相が率いるとしました。
乌克兰方面指责俄罗斯方面没有事先提交备忘录,并未明确表示是否会同意协商,但泽连斯基总统于1日在社交媒体上表示将参加协商,代表团仍由乌梅罗夫国防部长率领。
協議では完全で無条件の停戦の実施や永続的な平和に向けて首脳レベルの会合の開催を求める考えを示しています。
在协议中,表达了要求实现全面无条件停火并召开首脑级会议以实现持久和平的想法。
一方で、ウクライナではロシアが大規模な攻撃を続け、5月26日にかけては3日連続であわせて900機を超える無人機で攻撃を行い、非常事態庁の報道官は過去最も多くの救助隊員が活動を迫られたと明らかにしています。
另一方面,在乌克兰,俄罗斯持续进行了大规模攻击,仅在5月26日连续三天就使用了超过900架无人机发动袭击,紧急情况厅的发言人表示,过去从未有过如此多的救援人员被迫参与救援行动。
無人機による被害を受けた首都キーウ中心部の通りでは、ホテルや住宅が入った建物の壁の一部が大きく崩れ、窓が残っていない部屋もありました。
在因无人机袭击而受损的首都基辅市中心街道上,包含酒店和住宅的建筑部分墙体严重坍塌,有些房间的窗户也已完全破损。
近くに住む72歳の女性は「この3年で一番ひどい攻撃でした。
住在附近的72岁女性表示:“这是这三年来最严重的一次袭击。”
心臓が
止まるかと
思いました。
若い女性たちは
泣き
始め、
祈りをささげる
人もいました」と
当時の
様子を
振り返っていました。
年轻女性们开始哭泣,也有人开始祈祷”,他回忆起当时的情景。
ウクライナでは1日にかけてもロシア軍が過去最多となる472機の無人機と7発のミサイルによる攻撃を仕掛け、東部ドニプロペトロウシク州にある陸軍の訓練施設のひとつでは、ミサイル攻撃を受け12人が死亡し、60人以上がけがをしたと伝えられています。
在乌克兰,俄罗斯军队在一天之内发动了创纪录的472架无人机和7枚导弹的攻击。据报道,东部第聂伯罗彼得罗夫斯克州的一处陆军训练设施遭到导弹袭击,造成12人死亡,60多人受伤。
米ロ外相が電話会談 直接協議めぐり意見交わす
ロシア外務省は1日、ラブロフ外相がアメリカのルビオ国務長官と電話会談を行ったと発表しました。
俄罗斯外交部1日宣布,拉夫罗夫外长与美国国务卿鲁比奥进行了电话会谈,双方就直接磋商交换了意见。
この中で、ラブロフ外相とルビオ長官は、2日にトルコで行われる見通しの2回目のロシアとウクライナの直接協議をめぐって意見を交わしたとしています。
在这期间,拉夫罗夫外长和卢比奥部长就预计于2日在土耳其举行的第二轮俄乌直接会谈交换了意见。
また、ルビオ長官は、ロシア西部のブリャンスク州とクルスク州で鉄道が脱線するなどして民間人に死者やけが人が出たことに対して哀悼の意を表したということです。
此外,鲁比奥部长还对俄罗斯西部布良斯克州和库尔斯克州发生火车脱轨,造成平民伤亡表示哀悼。
これに対しラブロフ外相は、関係当局が徹底した調査を進めており、近日中に結果を発表するほか、犯人を必ず特定し処罰すると伝えたとしています。
对此,拉夫罗夫外长表示,相关当局正在进行彻底调查,近期将公布结果,并且一定会查明并惩处凶手。
前回協議からの動き
捕虜交換は合意も即時停戦は合意に至らず
ロシアとウクライナは5月16日、トルコのイスタンブールでおよそ3年ぶりに行われた停戦をめぐる直接協議の場で、捕虜を1000人ずつ交換することや協議を続けていくことで合意した一方、即時停戦の合意には至りませんでした。
自上次协商以来的进展是双方同意交换战俘,但未能就立即停火达成一致。5月16日,俄罗斯和乌克兰在土耳其伊斯坦布尔举行了约三年来首次关于停火的直接会谈,双方同意各自交换1000名战俘,并继续进行协商,但未能就立即停火达成协议。
協議のなかで、ロシアの代表団を率いたメジンスキー大統領補佐官が「ロシアは永遠に戦争を続ける用意がある」と述べたと伝えられたほか、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ東部と南部の4つの州の全域からウクライナ軍の撤退を要求したという報道も出ています。
在协商中,据报道,率领俄罗斯代表团的总统助理梅津斯基表示“俄罗斯已准备好永远进行战争”,此外还有报道称,俄罗斯要求乌克兰军队从俄罗斯单方面宣布吞并的乌克兰东部和南部四个州的全部地区撤退。
プーチン大統領 “平和条約に関して覚書” と表明
協議の3日後の19日には、アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領が電話で会談し、会談後、プーチン大統領は「ロシアが将来的な平和条約に関してウクライナと協力して覚書をまとめる用意がある」と表明した一方、即時停戦に応じる考えは示しませんでした。
普京总统表示“关于和平条约的备忘录”——在表明协商后的第3天,也就是19日,美国总统特朗普与俄罗斯总统普京进行了电话会谈。会谈后,普京总统表示“俄罗斯准备与乌克兰合作,就未来的和平条约达成备忘录”,但他并未表示同意立即停火。
そのうえで「最も重要なのはこの危機の根本的な原因を取り除くことだ」と述べ、従来の主張を繰り返しました。
他还表示:“最重要的是消除这场危机的根本原因”,并重复了以往的主张。
ロシアが停戦に応じなかったことを受け、EU=ヨーロッパ連合は20日、ロシア産の石油を運ぶ船180隻あまりを制裁対象にするなど、ロシアに対する追加制裁を決めました。
鉴于俄罗斯未同意停火,欧盟于20日决定对180多艘运输俄罗斯石油的船只实施制裁等追加措施,以加强对俄罗斯的制裁。
ロシア ミサイルや無人機で大規模な攻撃
直接協議で合意した1000人ずつの捕虜の交換は23日から25日にかけて行われましたが、この間、ロシアはウクライナ各地に向けてミサイルや無人機による大規模な攻撃を行いました。
俄罗斯用导弹和无人机发动了大规模攻击。双方在直接协商中达成的每方1000名战俘的交换已于23日至25日进行,但在此期间,俄罗斯对乌克兰各地发动了导弹和无人机的大规模攻击。
ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、3日間で900機を超える無人機攻撃があったと明らかにしたうえで「プーチンや側近に戦争を終わらせる計画はない。
乌克兰总统泽连斯基26日表示,在三天内遭遇了超过900架无人机的袭击,并指出“普京及其亲信并没有结束战争的计划”。
和平と
外交を
真剣に
検討する
兆候がないどころか、
新たな
攻撃作戦を
準備している
証拠が
ある」と
改めてロシアを
非難しました。
不仅没有认真考虑和平与外交的迹象,反而有证据表明正在准备新的攻击行动”,再次谴责了俄罗斯。
また、トランプ大統領は25日、プーチン大統領について「彼は完全におかしくなってしまった。
此外,特朗普总统25日还表示,普京总统“他已经完全疯了”。
不必要に
多くの
人々の
命を
奪い、ミサイルや
無人機が
街に
撃ち込まれている」と
非難した
一方、ゼレンスキー
大統領についても「
彼の
発言は
自国に
何の
利益ももたらしていない。
“无谓地夺走了许多人的生命,导弹和无人机正被发射到城市里”,他谴责道。同时,对于泽连斯基总统,他也表示:“他的言论对自己的国家没有带来任何好处。”
彼の
口から
出るあらゆることが
問題を
引き起こしている。
やめたほうがいい」と
批判を
展開しました。
さらにトランプ大統領は28日、プーチン大統領に軍事侵攻を終わらせる意思があるのか、2週間以内に判断する考えを示しました。
此外,特朗普总统在28日表示,他将考虑在两周内判断普京总统是否有意结束军事入侵。
ロシア外相 “2回目協議で覚書を説明”と発表
こうした中、ロシアのラブロフ外相は28日、6月2日に再びイスタンブールでウクライナ側と協議を行い、ウクライナとの和平をめぐってまとめるとした覚書の内容について説明する用意があると発表しました。
俄罗斯外长宣布:“将在第二轮会谈中说明备忘录内容”。在此背景下,俄罗斯外长拉夫罗夫于28日表示,准备在6月2日再次于伊斯坦布尔与乌克兰方面举行会谈,并说明旨在与乌克兰达成和平协议的备忘录内容。
そのうえで、ロシア側が作成した覚書については「危機の根本原因を確実に克服するにあたって、あらゆる面でロシア側の立場を明記した」として、従来のロシアの主張を強調していることを示唆しています。
在此基础上,对于俄方起草的备忘录,指出“在切实克服危机的根本原因时,备忘录在各方面都明确了俄方的立场”,暗示着俄方强调了其一贯的主张。
これに対し、ゼレンスキー大統領は30日、トルコのエルドアン大統領と電話で会談し「中身のない協議であってはならないという認識で一致した」として、開催国のトルコとともに和平をめぐる覚書を提示していないロシアに対し、速やかな提示を迫りたい考えを示しました。
对此,泽连斯基总统于30日与土耳其总统埃尔多安通电话,并表示“双方一致认为不能进行没有实质内容的协商”,同时还表示,计划与作为主办国的土耳其一道,敦促尚未提出和平备忘录的俄罗斯尽快作出相关提案。
早期の停戦を求めるウクライナ側と、あくまで「根本原因の除去」を掲げるロシア側との駆け引きが続いています。
乌克兰方面要求尽早停火,而俄罗斯方面则坚持主张“消除根本原因”,双方的博弈仍在持续。