ウクライナ国防省の情報総局は1日、クリミア西部でロシア海軍黒海艦隊のミサイル艇「イワノベツ」を撃沈したと発表しました。
公開された映像には、ウクライナ側の無人艇とみられるボートが蛇行しながら艦艇に向かっていく様子や、水上で爆発がおき艦艇の側面に大きな穴が開いた様子が写っています。
前日にもクリミアや黒海の上空にウクライナのミサイルが飛来しロシア国防省が迎撃したと発表していて、東部の戦況がこう着する中、ウクライナ側はクリミア周辺への攻撃を強めているとみられます。
一方、ロシア連邦捜査委員会は1日、ロシア西部で先月24日に墜落したロシア軍輸送機をめぐり、搭乗していたとするウクライナ兵65人などの遺体をDNA鑑定で確認したと発表しました。
さらに輸送機はウクライナ軍がアメリカから供与された地対空ミサイルシステムパトリオットによって撃墜されたとして、現場で回収したとする「パトリオット」の文字が入った部品の画像も公開しました。
ロシアとしては輸送機の墜落を理由にウクライナを支援する各国への揺さぶりをかけるねらいがあるものと見られ、ロシア下院は1日、アメリカ議会に宛ててウクライナへの支援の打ち切りを求める決議を可決しています。