中国で開かれているフィギュアスケートの四大陸選手権は大会3日目の3日、男子シングル後半のフリーが行われました。
前半のショートプログラムでトップに立った鍵山選手は、冒頭の4回転サルコーをほぼ完璧に決めて、5点満点の出来栄え点で4.43という高い加点を得ました。
このあと、新たに挑戦した4回転フリップは着氷が乱れましたが、基礎点が上がる後半の3つのジャンプもしっかりと決めて得点を伸ばしました。
鍵山選手はスピンとステップもすべて最高評価でそろえる圧倒的な演技で、フリーは200.76、合計は307.58と、いずれも今シーズンの自己ベストを更新して2位に30点以上の差をつけて初優勝をしました。
また、前半で自己ベストを更新して2位につけた佐藤駿選手は、冒頭の4回転ルッツをきれいに決め、その後も大きなミスなくまとめて合計を274.59で2位でした。
前半4位の山本草太選手はジャンプにミスが出て得点を伸ばしきれず、合計でも4位でした。
鍵山「しっかり滑りきることができた 素直に喜びたい」
圧倒的な強さで優勝した鍵山優真選手は「新しくチャレンジした4回転フリップはステップアウトになったが、全体を通してはしっかり滑りきることができてほっとしている。この結果を素直に喜びたい」と笑顔で話しました。
そのうえで来月の世界選手権に向けては「もっともっと上を目指していくために、何が必要かということをしっかりと考えて、いい演技ができるように頑張りたい」と話していました。