일본어 뉴스: 石川輪島妻と娘亡くした男性思い出の品“一生大事に”

石川いしかわ輪島わじま妻つまと娘むすめ亡なくした男性だんせい思い出おもいでの品しな“一生いっしょう大事だいじに”

Feb 8, 2024 19:02

Furigana

能登のと半島はんとう地震じしんで7階かい建だてのビルが倒壊とうかいした石川いしかわ県けん輪島わじま市しの現場げんばでは、妻つまと19歳さいの娘むすめを亡なくした男性だんせいが思い出おもいでの品しなを捜さがし続つづけ、7日にち、妻つまが誕生たんじょう日びにサプライズでプレゼントしてくれた腕うで時計とけいを見みつけました。男性だんせいは「一生いっしょう、大事だいじにします」と話はなしました。

輪島わじま市し河井かわい町まちの楠くすのき健二けんじさん（55）は、先月せんげつ1日にち、居酒屋いざかやを兼かねた3階かい建だての自宅じたくで家族かぞくと過すごしていたところ、隣となりの7階かい建だてのビルが倒壊とうかいして巻き込まきこまれ、妻つまの由香利ゆかりさん（48）と長女ちょうじょの珠たま蘭らんさん（19）を亡なくしました。

地震じしんのあと楠くすのきさんは県けん外がいに避難ひなんしていましたが、先月せんげつ27日にちから輪島わじま市しに戻もどり、毎日まいにちのように自宅じたくを訪おとずれて2人にんとの思い出おもいでの品しなを捜さがし続つづけてきました。

楠くすのきさんがどうしても見みつけたかったのが、去年きょねんの誕生たんじょう日びに由香利ゆかりさんがサプライズでプレゼントしてくれた腕うで時計とけいでした。

テレビ台だいの上うえに置おいていて、これまでに時計とけいの箱はこは見みつかりましたが、肝心かんじんの腕うで時計とけいは発見はっけんできていませんでした。

3日にち前まえからは広島ひろしま県けんなどのボランティアにも協力きょうりょくしてもらって掘り起ほりおこしていたところ7日にち、楠くすのきさんは、重かさなった畳たたみの下したにきらりと光ひかるものを見みつけたということです。

手てを伸のばして引っ張ひっぱると、捜さがしていた腕うで時計とけいでした。

時計とけいの針はりは、地震じしんの前まえと変かわらず動うごいていました。

8日にち取材しゅざいに応おうじた楠くすのきさんは腕うで時計とけいを大切たいせつそうに触さわりながら「うれしかったです。妻つまの気持きもちが込こめられているものなので一生いっしょう、大事だいじにします。この状況じょうきょうでよく見みつかったと驚おどろきました。手伝てつだってくれた人ひとに感謝かんしゃしています」と顔かおをほころばせて話はなしていました。

ただ、楠くすのきさんは「時計とけいの針はりを戻もどすことで、時間じかんも地震じしんの前まえに戻もどすことができたらいいのに」とも話はなし、2人にんを救すくえなかった悔くやしさをにじませていました。

そして、長女ちょうじょの珠たま蘭らんさんの写真しゃしんがたくさん保存ほぞんされているはずだとして、珠たま蘭らんさんの携帯けいたい電話でんわもなんとか見つけ出みつけだしてあげたいと話はなしていました。

楠くすのきさんは、今後こんごしばらく、神奈川かながわ県けんの親族しんぞくの家いえに身みを寄よせる予定よていで、輪島わじまに戻もどる機会きかいは少すくなくなるということですが「輪島わじまが好すきなので、町まちが復興ふっこうしたらもう1度ど輪島わじまに戻もどってきて店みせを出だしたいです。妻つまだったらそうすると思おもうので」と話はなしていました。