日本新闻: 読書感想文コンクール AI生成文章を不適切引用で審査対象外に

読書どくしょ感想かんそう文ぶんコンクール AI生成せいせい文章ぶんしょうを不適切ふてきせつ引用いんようで審査しんさ対象たいしょう外がいに

Mar 30, 2024 06:03 2

Furigana

小学生しょうがくせいから高校生こうこうせいまで多数たすうの応募おうぼがある読書どくしょ感想かんそう文ぶんの全国ぜんこくコンクールで、今年度こんねんど、AIが生成せいせいした文章ぶんしょうを不適切ふてきせつに引用いんようするなどした応募おうぼ作品さくひんが少すくなくとも10以上いじょうあり、応募おうぼ要項ようこう違反いはんで、審査しんさの対象たいしょうから除外じょがいとなっていたことが分わかりました。

コンクールの主催しゅさい側がわは、「不適切ふてきせつな使い方つかいかたをしているのはほんの一部いちぶだと考かんがえている。AIの使用しようが全面ぜんめん的てきにだめだというわけではなく、自分じぶんのことばで書かくという読書どくしょ感想かんそう文ぶんの本質ほんしつを担保たんぽしたままどのような活用かつようが可能かのうなのかも今後こんごは検討けんとうしていきたい」としています。

「青少年せいしょうねん読書どくしょ感想かんそう文ぶん全国ぜんこくコンクール」は半はん世紀せいき以上いじょうの歴史れきしがあるコンクールで、全国ぜんこくの小学校しょうがっこうや中学校ちゅうがっこう、高校こうこうを通をつうじて、作品さくひんを応募おうぼしています。

主催しゅさいする「全国ぜんこく学校がっこう図書館としょかん協議きょうぎ会かい」によりますと、今年度こんねんどはおよそ260万まんの応募おうぼがあったということですが、学校がっこう側がわが地区ちくの選考せんこう会かいに推薦すいせんする作品さくひんを選えらぶ段階だんかいで本人ほんにん以外いがいが書かいたと思おもわれる作品さくひんが複数ふくすう見みつかり、このうち本人ほんにんが「生成せいせいAIを使つかった」と認みとめたものが10以上いじょうあったということです。

協議きょうぎ会かいはAIの悪用あくようの懸念けねんなどから、今年度こんねんどから、コンクールの応募おうぼ要項ようこうに「盗作とうさくや不適切ふてきせつな引用いんよう等とうがあった場合ばあい、審査しんさ対象たいしょう外がいになることがある」とする規定きていを設もうけていて、これらの作品さくひんは、審査しんさの対象たいしょう外がいとなりました。

一方いっぽうで、生成せいせいAIの活用かつようは、文章ぶんしょうの校正こうせいに利用りようしたり、アイデアを深ふかめたりなど、教育きょういく的てきな効果こうかも期待きたいされていて、協議きょうぎ会かいでは「AIの文章ぶんしょうをそのまま使つかうなど、不適切ふてきせつな使い方つかいかたは認みとめられないが、実際じっさいにそうした使い方つかいかたをしているのはほんの一部いちぶだと考かんがえている。AIの使用しようが全面ぜんめん的てきにだめだというわけではなく、自分じぶんのことばで書かくという読書どくしょ感想かんそう文ぶんの本質ほんしつを担保たんぽしたままどのような活用かつようが可能かのうなのかも今後こんごは検討けんとうしていきたい」としています。