東京女子医科大学の
同窓会組織をめぐり、
勤務実態のない
職員に
給与が
不正に
支払われた
疑いが
持たれている
事件で、
この職員は
当時、
実際には
大学の
岩本絹子理事長の
秘書業務などを
担っていたことが
捜査関係者などへの
取材でわかりました。
警視庁は、
この職員に
給与が
支払われた
詳しいいきさつを
調べています。
東京女子医科大学の同窓会組織「至誠会」をめぐっては、2020年から2022年にかけて、当時、在籍していた50代の職員に対し、勤務実態がないにもかかわらず、給与およそ2000万円が支払われた疑いが持たれていて、警視庁は29日に大学本部や、岩本理事長の自宅などを特別背任の疑いで捜索しました。
捜査関係者や大学関係者によりますと、この元職員は、岩本理事長が経営する産婦人科クリニックの元従業員で、2015年に「至誠会」が運営する病院の職員として採用されましたが、まもなく大学に出向して理事長直轄の部署に入り、秘書業務などを担っていたということです。
給与は「至誠会」から支払われていましたが、元職員は、大学が業務を委託した別のコンサルティング会社で働き始めたあとも、会社からの給与とは別に受け取っていたとみられています。
「至誠会」は当時、岩本理事長が代表理事を務め、50代の元事務長が給与を管理していたということで、警視庁は、“二重に”給与が支払われた詳しいいきさつを調べています。