能登半島地震の
発生から1
日で3
か月です。
新潟県佐渡市では、
地震発生から
およそ15
分後に
防波堤を
乗り越える津波の
様子が
撮影されていました。
専門家は「
能登半島に
比較的近い佐渡の
津波の
映像は、
記録が
少ない今回の
津波の
実態を
知るうえで
重要な
手がかりだ」と
指摘しています。
映像は佐渡市の羽茂漁港からおよそ2キロ離れた高台で、地震の発生からおよそ15分後の午後4時26分ごろ、スマートフォンで撮影されました。
映像では漁港の中で渦巻いている様子のほか津波が続いて押し寄せている状況も確認できます。
また、津波が防波堤を乗り越える様子も撮影されています。
津波のメカニズムに詳しい東北大学の今村文彦教授は、シミュレーションの結果で佐渡に第1波が到達したのは地震から15分から20分だとされていることから、この映像は第1波とその直後を捉えている可能性があるとしています。
また、防波堤を乗り越えたのは、港の中で増幅したためではないかと分析しています。
今村教授は「能登半島の周辺での検潮記録が残念ながらあまり取れていない。海上保安庁などは海底地すべりの調査もしていて津波が複雑なものだった可能性がある。地震を引き起こした断層に近い佐渡の映像は今回の津波のメカニズムを知る重要な手がかりになる」と話しています。
気象庁が建物などに残された津波の痕跡の高さ(=痕跡高)を調べたところ、佐渡市の羽茂港では3.8メートル、小木港では1.9メートルに達していました。