日本新闻: 40年以上愛されたプラネタリウム地震被害で閉館へ石川加賀

40年ねん以上いじょう愛あいされたプラネタリウム地震じしん被害ひがいで閉館へいかんへ石川いしかわ加賀かが

Apr 3, 2024 11:04

Furigana

石川いしかわ県けん加賀かが市しの児童じどう館かんにあるプラネタリウムは、40年ねん以上いじょう、地域ちいきの人ひとや天文てんもんファンに愛あいされてきましたが、施設しせつが地震じしんの被害ひがいを受うけ、閉館へいかんすることになりました。

加賀かが市しにある山中さんちゅう温泉おんせんの児童じどう館かんにあるプラネタリウムは、44年ねん前まえの昭和しょうわ55年ねんに営業えいぎょうを始はじめたプラネタリウムで、地域ちいきの人ひとのみならず、その雰囲気ふんいきがレトロだとして、全国ぜんこくの天文てんもんファンに愛あいされてきました。

能登のと半島はんとう地震じしんでは、児童じどう館かんの施設しせつに多数たすうの亀裂きれつが見みつかるなどしたほか、プラネタリウムのドームも天井てんじょうが変形へんけいするなど被害ひがいを受うけて、星座せいざを正確せいかくな位置いちに映し出うつしだすことができなくなりました。

子こどもたちの安全あんぜんも考慮こうりょし、今月こんげつ下旬げじゅん、児童じどう館かんの機能きのうを市内しないの別べつの施設しせつに移うつすとともに、プラネタリウムの閉館へいかんが決きまったということです。

「山中さんちゅう児童じどう館かん」の宇賀神うがじん曜子ようこ所長しょちょうは「このようになるとは思おもってもいませんでしたが、子こどもたちの安全あんぜんを思おもえば仕方しかたがないと思おもいます」と話はなしていました。

プラネタリウムでは、病気びょうきで両目りょうめの視力しりょくを失うしなった元もと児童じどう館かんスタッフの木下きのした真由まゆさんが、3年ねん前まえからガイド役やくを務つとめていました。

1回かい40分ぶんの公演こうえん内容ないようをすべて暗記あんきし、児童じどう館かんを訪おとずれる子こどもたちや地域ちいきのお年寄としより、自分じぶんと同おなじように目めが不自由ふじゆうな人ひとたちにも星ほしの魅力みりょくを伝つたえられるガイドの仕事しごとに生いきがいを感かんじていましたが、続つづけることはできなくなりました。

木下きのしたさんは「初はじめて聞きいた時ときは信しんじられないと思おもいました。3年間ねんかん、一生いっしょう懸命けんめい頑張がんばってきたので残念ざんねんです。子こどもたちと会あえなくなるのは寂さびしいけれど、再ふたたびガイドができる日ひを待まちながら、星座せいざの勉強べんきょうだけは続つづけていきたいです」と話はなしていました。