Actualités japonaises: 将棋「名人戦」第1局藤井聡太八冠が豊島将之九段に勝利

将棋しょうぎ「名人めいじん戦せん」第だい1局きょく藤井ふじい聡さとし太たい八はち冠かんが豊島としま将之まさゆき九きゅう段だんに勝利しょうり

Apr 11, 2024 22:04

Furigana

将棋しょうぎの八はち大だいタイトルで最もっとも歴史れきしのある「名人めいじん戦せん」七なな番ばん勝負しょうぶの第だい1局きょくが東京とうきょうで行おこなわれ、タイトルを持もつ藤井ふじい聡さとし太たい八はち冠かん（21）が挑戦ちょうせん者しゃの豊島としま将之まさゆき九きゅう段だん（33）に勝利しょうりし、初戦しょせんを白星しろぼしで飾かざりました。

「名人めいじん戦せん」の第だい1局きょくは10日にち、東京とうきょう・文京ぶんきょう区くで始はじまり、2日にち目めの11日にちは後手ごての豊島としま九きゅう段だんが10日にちの対局たいきょく終了しゅうりょう時じに次つぎの1手てを書かいた「封じ手ふうじて」から再開さいかいしました。

藤井ふじい八はち冠かんと豊島としま九きゅう段だんがともに陣形じんけいを整ととのえながらチャンスをうかがうじりじりとした展開てんかいが続つづきますが豊島としま九きゅう段だんが先さきに攻せめをしかけると激はげしい攻せめ合あいとなります。

一時いちじは藤井ふじい八はち冠かんが追い込おいこまれますが残のこり時間じかんが少すくなくなる中なか豊島としま九きゅう段だんの指し手さしてにミスが出でます。

その隙ひまを見逃みのがさなかった藤井ふじい八はち冠かんが「桂馬けいま」や「銀ぎん」を活用かつようして逆転ぎゃくてんすると、午後ごご9時じ22分ふん、豊島としま九きゅう段だんが141手てまでで投了とうりょうし、藤井ふじい八はち冠かんが初戦しょせんを白星しろぼしで飾かざりました。

藤井ふじい八はち冠かんは去年きょねん9月つきの「王座おうざ戦せん」第だい2局きょく以降いこう、タイトル戦せんの対局たいきょくで連勝れんしょうを続つづけていて、11日にちの勝利しょうりで歴代れきだい1位いの大山おおやま康晴やすはる十じゅう五ご世せい名人めいじんの記録きろくまであと1勝しょうに迫せまる16連勝れんしょうに伸のばしました。

去年きょねん、史上しじょう初はつの八はち大だいタイトル独占どくせんを達成たっせいした藤井ふじい八はち冠かんは、ことしもすでに「王将おうしょう」と「棋王きおう」のタイトルを防衛ぼうえいし、現在げんざい並行へいこうして行おこなわれている「叡あきら王おう戦せん」でも防衛ぼうえいに臨のぞんでいます。

「名人めいじん戦せん」七なな番ばん勝負しょうぶは、ことし6月つきにかけて日程にっていが組くまれ、先さきに4勝しょうした方ほうがタイトルを獲得かくとくします。

次つぎの第だい2局きょくは、今月こんげつ23日にちと24日にちに千葉ちば県けん成田なりた市しで行おこなわれます。

藤井ふじい八はち冠かん「押おされている時間じかんが長ながい将棋しょうぎだった」

対局たいきょくのあと、勝利しょうりした藤井ふじい八はち冠かんは、「序盤じょばんはあまり想定そうていしていない展開てんかいで、1手て1手て難むずかしいかなと思おもいながら指さしていました。終盤しゅうばんはこちらがどう粘ねばるかという展開てんかいだったと思おもいますが、『桂馬けいま』を跳はねて駒こまを活用かつようしながら攻せめの形かたちができたので、その辺あたりで初はじめてよくなったと感かんじました。内容ないよう的てきには押おされている時間じかんが長ながい将棋しょうぎだったと思おもうので、まずはしっかり振り返ふりかえって次つぎの対局たいきょくにつなげたい」と話はなしていました。

豊島としま九きゅう段だん「チャンスの局面きょくめんもあった」

一方いっぽう、敗やぶれた豊島としま九きゅう段だんは、「序盤じょばんは指さしてみたい形かたちでしたが『封じ手ふうじて』の辺あたりは難むずかしいかなと思おもっていました。チャンスの局面きょくめんもあったと思おもいますが、『香車きょうしゃ』を打うった辺あたりはまだ少すこし時間じかんもあったので考かんがえないといけなかったと思おもいます。持ち時間もちじかんが9時間じかんの対局たいきょくは久ひさしぶりだったので1局きょく経験けいけんできたのはよかったです。しっかり準備じゅんびしてまた頑張がんばりたい」と話はなしていました。