日本新聞: 首相 17日に中国習近平国家主席と首脳会談対面は約3年ぶり

首相しゅしょう 17日にちに中国ちゅうごく習近平ちから国家こっか主席しゅせきと首脳しゅのう会談かいだん対面たいめんは約やく3年ねんぶり

Nov 14, 2022 18:11

Furigana

東南アジアとうなんあじあを訪問ほうもん中ちゅうの岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは、今週こんしゅう17日にちにタイで、中国ちゅうごくの習近平ちから国家こっか主席しゅせきと首脳しゅのう会談かいだんを行おこなうことになりました。対面たいめんでの日にち中ちゅう首脳しゅのう会談かいだんは、およそ3年ねんぶりで、政府せいふは「建設けんせつ的てきかつ安定あんてい的てきな日にち中ちゅう関係かんけい」の構築こうちくにつなげたい考かんがえです。

岸田きしだ首相しゅしょうと習主席しゅせきの対面たいめん会談かいだんは初はつ

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは、12日にちから8日間にちかんの日程にっていで東南アジアとうなんあじあを訪問ほうもんしていて、現在げんざいはインドネシアに滞在たいざいし、15日にちからG20＝主要しゅよう20か国かこくの首脳しゅのう会議かいぎなどに臨のぞむ予定よていです。

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかんは午後ごごの記者きしゃ会見かいけんで、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんが今週こんしゅう17日にちに、APEC＝アジア太平洋たいへいよう経済けいざい協力きょうりょく会議かいぎの首脳しゅのう会議かいぎが開ひらかれるタイで、会議かいぎに同席どうせきする予定よていの中国ちゅうごくの習近平ちから国家こっか主席しゅせきと首脳しゅのう会談かいだんを行おこなうことを明あきらかにしました。

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかんは「日にち中間ちゅうかんには現在げんざいでもさまざまな可能かのう性せいとともに、数多かずおおくの課題かだいや懸案けんあんがあるが、主張しゅちょうすべきは主張しゅちょうし、責任せきにんある行動こうどうを求もとめつつ、共通きょうつうの課題かだいについては協力きょうりょくするという『建設けんせつ的てきかつ安定あんてい的てきな日にち中ちゅう関係かんけい』を日にち中ちゅう双方そうほうの努力どりょくで構築こうちくしていく必要ひつようがある。これに向むけて対応たいおうを進すすめていく会談かいだんにしたい」と述のべました。

日にち中ちゅう首脳しゅのうによる対面たいめんでの会談かいだんは、2019年ねん12月つき以来いらい、およそ3年ねんぶりで、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんと習近平ちから国家こっか主席しゅせきによる会談かいだんは、今回こんかいが初はじめてとなります。

日にち中ちゅう首脳しゅのう会談かいだんのねらいは

日本にっぽんと中国ちゅうごくの首脳しゅのうが対面たいめんで会談かいだんを行おこなうのは、安倍あべ政権せいけんの時ときの2019年ねん12月つき以来いらい、およそ3年ねんぶりです。

翌よく2020年ねん4月つきには習近平ちから国家こっか主席しゅせきの国賓こくひんとしての日本にっぽん訪問ほうもんが予定よていされましたが、新型しんがたコロナの感染かんせん拡大かくだいで延期えんきされ、実現じつげんしませんでした。

去年きょねん10月つきに岸田きしだ総理そうり大臣だいじんが就任しゅうにんした際さいの電話でんわ会談かいだんでは、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんが「建設けんせつ的てきかつ安定あんてい的てきな関係かんけいをともに構築こうちくしていかなければならない」と述のべたのに対にたいし、習主席しゅせきは日にち中ちゅう関係かんけいを発展はってんさせていくことに意欲いよくを示しめしました。

しかし、沖縄おきなわ県けんの尖閣せんかく諸島しょとう周辺しゅうへん海域かいいきでは、中国ちゅうごくの公おおやけ船せんが領海りょうかい侵入しんにゅうを繰り返くりかえしているうえ、ことし8月つきにはアメリカのペロシ下院かいん議長ぎちょうの台湾たいわん訪問ほうもんに反発はんぱつして行おこなわれた中国ちゅうごくの軍事ぐんじ演習えんしゅうで、弾道だんどうミサイルの一部いちぶが日本にっぽんのEEZ＝排他はいた的てき経済けいざい水域すいいきの内側うちがわに落下らっかするなど、日にち中ちゅう関係かんけいは厳きびしい状況じょうきょうが続つづいています。

こうした中なか、日本にっぽん政府せいふは、関係かんけいが厳きびしい時ときこそ意思いし疎通そつうを図はかる必要ひつようがあるとして中国ちゅうごく側がわと事務じむレベルでの対話たいわを継続けいぞくしてきました。

そして、ことし9月つきの日にち中ちゅう国交こっこう正常せいじょう化かから50年ねんの節目ふしめには岸田きしだ総理そうり大臣だいじんと習主席しゅせきがメッセージを交換こうかんしたことなどを踏ふまえ、対面たいめんでは初はじめてとなる両りょう首脳しゅのうの会談かいだんの機会きかいを模索もさくしてきました。

今回こんかいの首脳しゅのう会談かいだんで岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「主張しゅちょうすべきことは主張しゅちょうし、大国たいこくとしての責任せきにんを果はたすよう求もとめていくと同時どうじに、協力きょうりょくできる分野ぶんやでは協力きょうりょくする用意よういがある」という日本にっぽん側がわの立場たちばを伝つたえるものとみられ、建設けんせつ的てきで安定あんてい的てきな関係かんけいの構築こうちくにつなげたい考かんがえです。