プーマ:世界的な人員削減と再建策(抄訳)
ドイツのスポーツウェア大手プーマは、売上の急落を背景に成長の回復を目指し、2026年末までに全世界で900人の人員削減を行う再建策を発表した。 今年3月に始まったコスト削減策を拡大する形で、すでに今年前半には500人が削減されている。 今回の人員削減拡大は、4月に就任したプーマのベテラン経営幹部 アルネ・ヘルドCEOに突き付けられた課題を浮き彫りにしている。 ヘルド氏は、創業100年を超える同社のブランド力を取り戻すことに使命感をもって就任した。 世界のアスレチックウェア市場では、ナイキとアディダスに次ぐ3位のポジションを維持してきたが、新規参入ブランドとの競争激化により、市場シェアを喪失しつつある。 また、主要市場である米国での売上の低迷や消費者心理の冷え込み、米国の輸入関税の再強化の影響を受け、スニーカーやアパレル部門の落ち込みが激しい。 2025年は10年以上ぶりとなる年間損失に陥る見込みで、2027年までに売上成長の回復を目指すという。