猛吹雪や吹きだまりによる交通への影響などに警戒するとともに、土砂災害にも十分注意が必要です。
今月1日に発生した能登半島地震の被災地では、14日朝は冷え込みが一段と厳しくなっていて、午前6時までの最低気温は、
▽石川県の輪島市の三井でマイナス4.9度、
▽七尾市と珠洲市でマイナス3.4度などとなっています。
避難生活の長期化で体調を崩す人が相次ぎ、「災害関連死」の疑いで亡くなった人もいます。
特に、低体温症に注意して家族や周りに体調を崩している人がいないか声をかけあい、できるかぎり暖かくして定期的に体を動かすなど対策を心がけてください。
14日午前4時までに震度1以上1380回 地震活動活発
能登地方やその周辺を震源とする地震活動は活発な状態が続いていて、時折、強い揺れを伴う地震が発生しています。
震度1以上の揺れを観測した地震は、14日午前4時までに1380回にのぼっています。
気象庁は、今後1か月ほどは最大震度5強程度かそれ以上の揺れに注意するよう呼びかけています。
被災地は14日夜から雨 その後猛吹雪か
14日の日中は、天気はいったん回復し、気温も上がりますが、14日夜から16日にかけては、前線を伴った低気圧の通過で大気の状態が不安定になり冬型の気圧配置がさらに強まる見込みです。
このため、14日夜以降、北日本から東日本では非常に強い風が吹き、海上では大しけとなる見込みです。
14日の最大風速は
▽北陸と新潟県で20メートル、
▽北海道と東北で18メートル、
最大瞬間風速はいずれも30メートルと予想されています。
北陸では14日夜から雨が降り始めその後次第に雪に変わり、16日にかけて北日本や東日本の日本海側を中心に大雪となるところがある見込みです。
15日朝までの24時間に降る雪の量はいずれも多いところで、
▽北海道と東北で30センチ、
▽新潟県で20センチ、
▽北陸で15センチ、
▽関東甲信で10センチと予想され、
その後、16日朝までの24時間に降る雪の量は
▽新潟県で60センチから80センチ、
▽北海道、東北、関東甲信で40センチから60センチ、
▽北陸で30センチから50センチと予想されています。
猛吹雪や吹きだまりによる交通への影響、暴風、高波に警戒するとともに、被災地では揺れによってふだんよりも少ない雨でも斜面が崩れやすくなっているおそれがあり土砂災害にも十分注意が必要です。
また、地震の揺れで損傷を受けている建物は雪の重みで倒壊するおそれがあるため家が傾くなどふだんと変わった様子がないか注意するようにしてください。
受験生は余裕をもって行動を
13日から大学入学共通テストが始まりました。
2日目の14日朝は、北海道や東北の日本海側の一部で雪となるほかは、おおむね晴れや曇りが予想されていますが最新の気象や交通の情報を確認し、ふだんよりも時間に余裕を持って行動するようにしてください。