日本新聞: アイスランドで再び噴火住民は事前に避難も溶岩流が町に到達

アイスランドで再ふたたび噴火ふんか住民じゅうみんは事前じぜんに避難ひなんも溶岩ようがん流りゅうが町まちに到達とうたつ

Jan 15, 2024 01:01

Furigana

北欧ほくおうのアイスランドで、去年きょねん12月つきに続つづいて南西なんせい部ぶの町まちの近ちかくで噴火ふんかが起おき、住民じゅうみんは事前じぜんに避難ひなんしましたが、流れ出ながれでた溶岩ようがんが町まちに到達とうたつし、住宅じゅうたくが燃もえるなどの被害ひがいが出でています。

アイスランドの気象きしょう当局とうきょくによりますと、1月つき14日にち朝あさ、アイスランド南西なんせい部ぶで地面じめんの割れ目われめから噴火ふんかが起おきました。

映像えいぞうでは、オレンジ色しょくの溶岩ようがんが勢いきおいよく噴ふき上あがり、煙けむりを上あげながら地表ちひょうをゆっくりと流ながれていく様子ようすが確認かくにんできます。

周辺しゅうへんでは去年きょねん12月つき18日にちにも噴火ふんかが起おき、近ちかくの町まち、グリンダビークの住民じゅうみんおよそ4000人にんが一時いちじ避難ひなんする事態じたいとなりましたが、今回こんかいも噴火ふんかの数すう時間じかん前まえから地震じしんが相次あいついだため、住民じゅうみんは事前じぜんに避難ひなんし、これまでのところけが人けがにんの情報じょうほうはありません。

去年きょねん12月つきの噴火ふんかのあと、町まちの北側きたがわでは溶岩ようがん流りゅうを防ふせぐ防護ぼうご壁かべの建設けんせつが進すすめられていますが、気象きしょう当局とうきょくによりますと、今回こんかいの噴火ふんかの一部いちぶは防護ぼうご壁かべよりも町まちに近ちかいところで起おきたということで、14日にち午後ごごにはおよそ900メートル離はなれた町まちに溶岩ようがん流りゅうが到達とうたつし、住宅じゅうたくが燃もえるなどの被害ひがいが出でています。

アイスランドの国営こくえい放送ほうそうは、噴火ふんかの発生はっせいから24時間じかん以内いないに溶岩ようがん流りゅうが町まちに到達とうたつするという当局とうきょくの見方みかたを伝つたえ、住宅じゅうたくなどへの被害ひがいが懸念けねんされています。

アイスランドは世界せかい有数ゆうすうの火山かざん国こくで、2010年ねんの大だい規模きぼな噴火ふんかでは火山灰かざんばいがヨーロッパ上空じょうくうの広ひろい範囲はんいに広ひろがり、各地かくちの空港くうこうで合あわせて10万まん便びん以上いじょうが欠航けっこうしましたが、これまでのところ、今回こんかいの噴火ふんかによる航空こうくう便びんへの影響えいきょうは出でていません。