Actualités japonaises: 生活保護支給額引き下げた市の決定取り消す判決奈良地裁

生活せいかつ保護ほご支給しきゅう額がく引き下ひきさげた市しの決定けってい取り消とりけす判決はんけつ奈良なら地裁ちさい

Apr 11, 2023 20:04

Furigana

生活せいかつ保護ほご費ひが平成へいせい25年ねんから段階だんかい的てきに引き下ひきさげられたことは合理ごうり性せいを欠かき違法いほうだとして、奈良なら県けん大和やまと郡山こおりやま市しの受給じゅきゅう者しゃが市しを訴うったえた裁判さいばんで、奈良なら地方ちほう裁判所さいばんしょは支給しきゅう額がくを引き下ひきさげた市しの決定けっていを取り消とりけす判決はんけつを言い渡いいわたしました。

生活せいかつ保護ほご費ひのうち、食費しょくひや光熱こうねつ費ひなど生活せいかつ費ひ部分ぶぶんの基準きじゅん額がくについて、国くには、物価ぶっかの下落げらくなどを反映はんえいさせる形かたちで平成へいせい25年ねんから27年ねんにかけて最大さいだいで10％引き下ひきさげました。

これについて大和やまと郡山こおりやま市内しないの受給じゅきゅう者しゃ2人にんは「改定かいてい後ごの基準きじゅんに基もとづいてなされた生活せいかつ保護ほご費ひの変更へんこう決定けっていは合理ごうり性せいを欠かくもので生活せいかつ保護ほご法ほうに反はんしている」として市しが決定けっていした支給しきゅう額がくの引き下ひきさげの取り消とりけしを求もとめていました。

11日にちの判決はんけつで、奈良なら地方ちほう裁判所さいばんしょの寺本てらもと佳子けいこ裁判さいばん長ちょうは「厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんがその裁量さいりょう権けんの範囲はんいを逸脱いつだつし、またはこれを乱用らんようしたもので生活せいかつ保護ほご法ほうの規定きていに違反いはんして違法いほうであるというべき」として支給しきゅう額がくを引き下ひきさげた市しの決定けっていを取り消とりけしました。

原告げんこくの弁護べんご団だんによりますと、同様どうようの裁判さいばんは全国ぜんこく29か所かしょで起おこされていて、判決はんけつが出でた18件けんのうち、引き下ひきさげの取り消とりけしを認みとめたのは、先月せんげつのさいたま地裁ちさいに続つづいて9件けん目めです。

原告げんこくの弁護べんご団だん「厳きびしい生活せいかつ実態じったい受け止うけとめた勝訴しょうそ判決はんけつ」

原告げんこくの弁護べんご団だんは判決はんけつ後ご、会見かいけんを開ひらき「判決はんけつでは、原告げんこくらの置おかれた厳きびしい生活せいかつ実態じったいを真摯しんし（しんし）に受け止うけとめ、国くにが行おこなった生活せいかつ保護ほごの基準きじゅん引き下ひきさげを問題もんだいとした。勝訴しょうそ判決はんけつだ」と述のべました。