陸上自衛隊の
師団長など、10
人が
乗ったヘリコプターが
沖縄県の
宮古島の
周辺で
消息を
絶ってから13
日で1
週間です。
これまでの
捜索では
隊員の
発見につながる
有力な
手がかりは
得られていません。
機体の
一部は、
当初の
捜索区域から
離れた
場所で
見つかるようになっていて、
自衛隊は
捜索範囲を
広げて
隊員の
発見を
急ぐとともに、
原因の
調査を
進めています。
今月6日、陸上自衛隊のヘリコプターが沖縄県の宮古島を離陸後に消息を絶った事故では、乗っていた第8師団の坂本雄一師団長など10人がいまも行方不明となっています。
これまでの捜索では、当時、機体に乗っていた隊員のヘルメットや燃料タンクの一部などが回収されていますが、操縦席やエンジンなど機体の大部分は見つかっていません。
防衛省関係者によりますと、12日までに新たに回転翼のブレードや、機体内部のパネルなどが回収されたということです。
ヘリコプターは、宮古島に隣接している伊良部島の北東およそ3キロの地点で消息を絶ちましたが、新たに見つかったものの一部は、当初の捜索区域から北の海域や、消息を絶った地点から南西に7キロほど離れた伊良部島と下地島の間の沿岸部で見つかっているということです。
複雑な潮流で流された可能性が高いということで、自衛隊は捜索範囲を広げて隊員の発見を急いでいます。
一方、今回の事故では、宮古島の北部などに設置された防犯カメラに消息を絶った機体とみられる航空機が写っていました。
映像はヘリコプターの離陸後、およそ5分から7分後にかけて撮影されていて、映像解析の専門家による分析では機体は高度200メートル付近を飛行していたとみられています。
ヘリコプターは離陸から8分後に空港の管制官と交信を行ったあと2分後に消息を絶っていて、陸上自衛隊は、この2分の間にトラブルが起きた可能性があるとみて、原因の調査を進めています。