일본어 뉴스: 熊本地震から7年活断層周辺では地震活動が高まった状態続く

熊本くまもと地震じしんから7年ねん活かつ断層だんそう周辺しゅうへんでは地震じしん活動かつどうが高たかまった状態じょうたい続つづく

Apr 14, 2023 04:04

Furigana

熊本くまもと地震じしんの発生はっせいから14日にちで7年ねんです。一連いちれんの地震じしんを引き起ひきおこした活かつ断層だんそうの周辺しゅうへんでは、地震じしん活動かつどうが高たかまった状態じょうたいが続つづいています。専門せんもん家かは「当時とうじの地震じしんですべての断層だんそう帯たいがずれ動うごいたわけではなく、今後こんごも大おおきな地震じしんが起おきるおそれがある」として備そなえを呼よびかけています。

7年ねん前まえの熊本くまもと地震じしんでは、益城ましき町まちで震度しんど7の激はげしい揺ゆれが2度どにわたって観測かんそくされ、その後そのごも地震じしんが頻発ひんぱつして被害ひがいが相次あいつぎました。

気象庁きしょうちょうによりますと、地震じしんが起おきたのは熊本くまもと県けんを東西とうざいに走はしる「布田ぬのだ川がわ断層だんそう帯たい」と「日にち奈久ひさ断層だんそう帯たい」の周辺しゅうへんで、地震じしん発生はっせいから先月せんげつまでの間まに、震度しんど1以上いじょうの揺ゆれを伴ともなう地震じしんが合あわせて4856回かい観測かんそくされたということです。

地震じしん回数かいすうは減少げんしょうも活動かつどう高たかまった状態じょうたい続つづく

年としごとに見みると、▽地震じしんの起おきた2016年ねんが最もっとも多おおい4211回かいで、▽2017年ねんは245回かい、▽2018年ねんは108回かい、▽2019年ねんは111回かい、▽2020年ねんは65回かい、▽2021年ねんは64回かいと次第しだいに減少げんしょうし、▽去年きょねんは38回かいと熊本くまもと地震じしんの前まえの水準すいじゅんである1年ねん当あたり49.2回かいを初はじめて下回したまわりました。

ただ、去年きょねんも6月つきには熊本くまもと地方ちほうを震源しんげんとするマグニチュード4.7の地震じしんが発生はっせいして、熊本くまもと県けん美里みさと町まちで震度しんど5弱じゃくの揺ゆれを観測かんそくするなど、時折ときおり、規模きぼの大おおきな地震じしんが発生はっせいしていて、気象庁きしょうちょうは地震じしんの回数かいすうは減少げんしょうする傾向けいこうがみられるものの、活動かつどうが高たかまった状態じょうたいが続つづいているとしています。

依然いぜんとして大だい地震じしんのおそれ

また、政府せいふの地震じしん調査ちょうさ委員いいん会かいによりますと、熊本くまもと地震じしんを引き起ひきおこした「日にち奈久ひさ断層だんそう帯たい」は、北側きたがわの一部いちぶだけしかずれ動うごいていないため、依然いぜんとして大だい地震じしんのおそれがあるということです。

今後こんご30年ねん以内いないに地震じしんが発生はっせいする確率かくりつは、日にち奈久ひさ断層だんそう帯たいのうち▽北東ほくとう側がわの「日にち奈久ひさ区間くかん」でほぼ0％から6％、▽南西なんせい側がわの「八代海やつしろかい区間くかん」でほぼ0％から16％とされ、地震じしん発生はっせいの切迫せっぱく度どはともに最もっとも高たかい「Sランク」と評価ひょうかされています。

また、いずれの区間くかんも、ずれ動うごいた場合ばあいはマグニチュード7クラス、断層だんそう帯たい全体ぜんたいが一いち度どにずれ動うごいた場合ばあいはマグニチュード7.7から8.0程度ていどとなる可能かのう性せいがあるとしています。

地震じしん調査ちょうさ委員いいん会かいの委員いいん長ちょうで東京とうきょう大学だいがくの平田ひらた直ただし名誉めいよ教授きょうじゅは「『熊本くまもと地方ちほうでは大おおきな地震じしんが起おきてしまったのでしばらく安全あんぜんだろう』と思おもうかもしれないが、断層だんそう帯たいの全体ぜんたいが破壊はかいされたわけではないので、決けっして熊本くまもと地方ちほうでしばらく地震じしんが起おきなくなるということではない。7年ねん前まえに起おきたような地震じしんがまた発生はっせいしても被害ひがいが少すくなくなるよう備そなえをしてほしい」と話はなしています。

まちづくりや住すまいの再建さいけんが課題かだい

熊本くまもと地震じしんでは、観測かんそく史上しじょう初はじめて同おなじ地域ちいきで2度どの震度しんど7の揺ゆれを観測かんそくし、災害さいがい関連かんれん死しも含ふくめて熊本くまもとと大分おおいたで合あわせて276人にんが犠牲ぎせいとなったほか、熊本くまもと県内けんないでは19万まん8000棟むね余あまりの住宅じゅうたくに被害ひがいが出でました。

その後そのご、民間みんかんの賃貸ちんたい住宅じゅうたくを活用かつようした「みなし仮設かせつ」も含ふくめて、最もっとも多おおい時ときには4万まん7800人にんが仮設かせつ住宅じゅうたくでの生活せいかつを余儀よぎなくされましたが、災害さいがい公営こうえい住宅じゅうたくなどへの入居にゅうきょが進すすみ、先月せんげつには益城ましき町まちに唯一ゆいいつ残のこっていた仮設かせつ団地だんちが閉鎖へいさされました。

被害ひがいが大おおきかった益城ましき町まちでは区画くかく整理せいり事業じぎょうなどが進すすめられていますが、完成かんせいまであと5年ねんほどかかる見通みとおしで、熊本くまもと県けんと町まちは自宅じたくが再建さいけんできない世帯せたいを対象たいしょうに、災害さいがい公営こうえい住宅じゅうたくなどに無償むしょうで入居にゅうきょしてもらうなどの支援しえんを行おこなっています。