日本新聞: 軍と準軍事組織が衝突のスーダン停戦合意守られず戦闘続く

軍ぐんと準じゅん軍事ぐんじ組織そしきが衝突しょうとつのスーダン停戦ていせん合意ごうい守まもられず戦闘せんとう続つづく

Apr 19, 2023 08:04

Furigana

軍ぐんとその傘下さんかにある準じゅん軍事ぐんじ組織そしきが激はげしく衝突しょうとつしているアフリカのスーダンで、双方そうほうが24時間じかんの停戦ていせんにいったんは合意ごういしたものの守まもられず戦闘せんとうが続つづいていて、さらなる混乱こんらんの拡大かくだいが懸念けねんされています。

スーダンでは、おととしのクーデターで実権じっけんを握にぎった軍ぐんが民政みんせい移管いかんに向むけて軍ぐんの再編さいへんなどの協議きょうぎを進すすめてきましたが、軍ぐんの傘下さんかにある準じゅん軍事ぐんじ組織そしきのRSFが反発はんぱつし、今月こんげつ15日にち以降いこう、軍ぐんと激はげしく衝突しょうとつしています。

現地げんちの医師いし会かいによりますと、これまでに市民しみん144人にんが死亡しぼうしたほか、各地かくちの医療いりょう施設しせつが攻撃こうげきや、それに伴ともなう停電ていでんなどで利用りようできなくなっているとしています。

地元じもとメディアなどによりますと、軍ぐんとRSFは、欧米おうべい諸国しょこくやアラブ諸国しょこくの呼よびかけで、18日にちの夕方ゆうがたから24時間じかんの停戦ていせんにいったんは合意ごういしました。

しかし、首都しゅとハルツームでは停戦ていせんが始はじまるとされた時間じかんを過すぎても銃声じゅうせいや砲撃ほうげき音おんが聞きかれ、地元じもとメディアなどは停戦ていせんは守まもられていないと伝つたえています。

一方いっぽう、WHO＝世界せかい保健ほけん機関きかんのテドロス事務じむ局長きょくちょうは、18日にち、現地げんちの状況じょうきょうについて「一部いちぶの医療いりょう施設しせつでは略奪りゃくだつが行おこなわれたほか、軍事ぐんじ目的もくてきで利用りようされているという報告ほうこくがある。戦闘せんとうで医療いりょう物資ぶっしなどが不足ふそくし、いくつかの病院びょういんがすでに閉鎖へいさされたようだ」と述のべ、強つよい懸念けねんを示しめしました。