日本新聞: イスラエル首相ラファ地上作戦住民を北に退避させ行う考え

イスラエル首相しゅしょうラファ地上ちじょう作戦さくせん住民じゅうみんを北きたに退避たいひさせ行おこなう考かんがえ

Feb 18, 2024 18:02 1

Furigana

ガザ地区ちく南部なんぶにあり、避難ひなん者しゃなど150万まん人にん近ちかくが暮くらしているラファへの地上ちじょう作戦さくせんについて、イスラエルのネタニヤフ首相しゅしょうは、住民じゅうみんをラファの北きたにあるハンユニスなどに退避たいひさせたうえで行おこなう考かんがえを示しめしました。

ガザ地区ちくで最もっとも南みなみにあるラファには避難ひなん者しゃを含ふくめて150万まん人にん近ちかくが暮くらしていて、国際こくさい社会しゃかいからはイスラエル軍ぐんによる大だい規模きぼな地上ちじょう作戦さくせんへの懸念けねんの声こえが強つよまっています。

こうした中なか、イスラエルのネタニヤフ首相しゅしょうは17日にちの記者きしゃ会見かいけんでも、「われわれの作戦さくせんを止とめようとするものは、戦争せんそうに負まけろと言いっているのと同おなじだ」と述のべ、あくまで地上ちじょう作戦さくせんを進すすめる考かんがえを強調きょうちょうしました。

また、アメリカの意向いこうを受うけてイスラエル軍ぐんが検討けんとうをしているラファの住民じゅうみんの退避たいひとハマスの壊滅かいめつを両立りょうりつさせる計画けいかくについては、「まもなくハンユニスでの作戦さくせんを終了しゅうりょうするため、住民じゅうみんが避難ひなんする場所ばしょはある」と述のべました。

現在げんざい、南部なんぶハンユニスで行おこなっている作戦さくせんが終了しゅうりょうすれば、同おなじ南部なんぶでもラファより北側きたがわの地域ちいきに住民じゅうみんを退避たいひさせることは可能かのうだという考かんがえを示しめしたものと見みられます。

一方いっぽう、カタールなどを仲介ちゅうかい役やくにイスラエルとイスラム組織そしきハマスの間まで進すすめられている戦闘せんとうの休止きゅうしと人質ひとじちの解放かいほうなどの交渉こうしょうは難航なんこうしています。

ハマスのハニーヤ最高さいこう幹部かんぶは17日にち、「われわれは完全かんぜんな停戦ていせん以外いがいは受け入うけいれない。問題もんだいを先さき延のばしにしているのはイスラエル側がわだ」とする声明せいめいを発表はっぴょうし、交渉こうしょうが進すすまないのはイスラエル側がわの責任せきにんだと非難ひなんしました。

これに対にたいして、ネタニヤフ首相しゅしょうは「ハマスの要求ようきゅうは妄想もうそうのようなもので、それらの要求ようきゅうを取り下とりさげれば交渉こうしょうを進すすめることができる」としていて、依然いぜんとして双方そうほうの立場たちばの隔へだたりは大おおきく、交渉こうしょうがまとまる見通みとおしは立たっていません。