Báo tiếng Nhật: 「棋王戦」第2局藤井八冠が伊藤七段に勝利藤井八冠の1勝に

「棋王きおう戦せん」第だい2局きょく藤井ふじい八はち冠かんが伊藤いとう七なな段だんに勝利しょうり藤井ふじい八はち冠かんの1勝しょうに

Feb 24, 2024 20:02

Furigana

将棋しょうぎの八はち大だいタイトルの1つ、「棋王きおう戦せん」の第だい2局きょくが金沢かなざわ市しで行おこなわれ、連覇れんぱを目指めざす藤井ふじい聡さとし太たい八はち冠かん（21）が、挑戦ちょうせん者しゃの伊藤いとう匠たくみ七なな段だん（21）に勝かちました。

対局たいきょくでは能登のと半島はんとう地震じしんで倒壊とうかいした住宅じゅうたくから見みつかった駒こまが使つかわれ、駒こまを提供ていきょうした被災ひさい者しゃの男性だんせいも会場かいじょうを訪おとずれて対局たいきょくを見守みまもりました。

「棋王きおう戦せん」の第だい2局きょくは金沢かなざわ市しで行おこなわれ、挑戦ちょうせん者しゃの伊藤いとう七なな段だんが先さきに対局たいきょく室しつに入はいると、続つづいて藤井ふじい八はち冠かんが盤ばんの前まえに座すわりました。

今回こんかい、使つかわれている駒こまと盤ばんは、能登のと半島はんとう地震じしんで被災ひさいし妻つまの紀きの美子よしこさん（64）を亡なくした石川いしかわ県けん珠洲すず市しの塩井しおい一仁かずひとさん（63）が提供ていきょうしたものです。

将棋しょうぎの愛好あいこう家かの塩井しおいさんは1月つき下旬げじゅん、倒壊とうかいした自宅じたくの隙間すきまからこれまで収集しゅうしゅうしてきた将棋しょうぎの駒こまなどを偶然ぐうぜん見みつけたということです。

対局たいきょくは序盤じょばんに大だい駒こまの「角かく」を交換こうかんする「角かく換がわり」の戦型せんけいとなり、午前ごぜん中ちゅう、ハイペースで進すすみました。

そして終盤しゅうばん、形勢けいせいを有利ゆうりにした藤井ふじい八はち冠かんが押し切おしきって94手てで伊藤いとう七なな段だんが投了とうりょうしました。

藤井ふじい八はち冠かんは終局しゅうきょく後ごのインタビューで駒こまについて「倒壊とうかいされた家いえの中なかから見みつかったという点てんでも特別とくべつな駒こまだと思おもうので指さしていて、なんとかうまい将棋しょうぎにしたいという気持きもちは強つよくありました」と話はなしました。

第だい1局きょくは互たがいの「玉たま」が詰つむ見込みこみがなくなる「持じ将棋しょうぎ」となり、規定きていによって引き分ひきわけとなったためこれで藤井ふじい八はち冠かんの1勝しょうとなりました。

対局たいきょくのあと塩井しおいさんは見みつかった駒こまが使つかわれたことについて「本当ほんとうに大会たいかいを彩いろどる役割やくわりを果はたしてくれたと思おもいます。みんな笑顔えがおになって、明あかるい話題わだいになって被災ひさい地ちの多おおくの方ほうにも喜よろこんでもらえたと思おもいます」と話はなしていました。

「棋王きおう戦せん」五ご番ばん勝負しょうぶは来月らいげつにかけて日程にっていが組くまれ、次つぎの第だい3局きょくは3月つき3日にちに新潟にいがた市しで行おこなわれる予定よていです。

対局たいきょく会場かいじょう近ちかくでは「大盤おおばん解説かいせつ」地元じもとの将棋しょうぎファンが見守みまもる

対局たいきょく会場かいじょう近ちかくのホールではプロ棋士きしによる「大盤おおばん解説かいせつ」が開ひらかれ、地元じもとの将棋しょうぎファンも訪おとずれて勝負しょうぶの行方ゆくえを見守みまもりました。

このうち、石川いしかわ県けん白山はくさん市しの36歳さいの男性だんせいは「能登のと半島はんとう地震じしんで中止ちゅうしになるかと思おもいましたが開催かいさいされてよかったです。がれきから見みつかった貴重きちょうな駒こまが使つかわれ、全国ぜんこく的てきに有名ゆうめいな藤井ふじい八はち冠かんも来きて注目ちゅうもくされ、石川いしかわも元気げんきになると思おもいます。終盤しゅうばんまで白熱はくねつした対局たいきょくを見みたいです」と話はなしていました。