日本新聞: ウクライナ軍ロシア中部最大級の製鉄所を無人機で攻撃か

ウクライナ軍ぐんロシア中部ちゅうぶ最大さいだい級きゅうの製鉄せいてつ所しょを無人むじん機きで攻撃こうげきか

Feb 25, 2024 22:02 4

Furigana

ウクライナ軍ぐんはロシア中部ちゅうぶにある最大さいだい級きゅうの製鉄せいてつ所しょを無人むじん機きで攻撃こうげきしたとみられ、軍事ぐんじ侵攻しんこうが長期ちょうき化かする中なか、無人むじん機きを利用りようした攻撃こうげきの応酬おうしゅうが続つづいています。一方いっぽう、ロシアでは来月らいげつ、大統領だいとうりょう選挙せんきょが行おこなわれますが、プーチン政権せいけんは一方いっぽう的てきに併合へいごうしたウクライナ南部なんぶの州しゅうで、期日きじつ前ぜん投票とうひょうを始はじめたと主張しゅちょうし、支配しはいを既成きせい事実じじつ化かするねらいがあるとみられます。

ウクライナ空軍くうぐんは25日にち、ロシア軍ぐんが無人むじん機きでキーウ州しゅうや東部とうぶ、南部なんぶなどに攻撃こうげきを仕掛しかけ、18機きのうち16機きは撃墜げきついしたと発表はっぴょうしました。

一方いっぽう、ウクライナのメディアは情報じょうほう筋すじの話はなしとして24日にち、ロシア中部ちゅうぶリペツク州しゅうにあるロシアで最大さいだい級きゅうの製鉄せいてつ所しょに対にたいし、ウクライナ側がわが無人むじん機きの攻撃こうげきを行おこない、大だい規模きぼな火災かさいが起おきたと伝つたえました。

製鉄せいてつ所しょではロシア軍ぐんのミサイルや無人むじん機きなど兵器へいきの材料ざいりょうが製造せいぞうされていると指摘してきしていて、地元じもとの州しゅう知事ちじもSNSで製鉄せいてつ所しょで火災かさいが起おきたとしています。

ウクライナ軍ぐんはことしに入はいってロシア側がわの石油せきゆ関連かんれん施設しせつなどに対にたいしても、各地かくちで無人むじん機きによる攻撃こうげきを仕掛しかけているとみられ、侵攻しんこうが長期ちょうき化かする中なか、無人むじん機きを利用りようした攻撃こうげきの応酬おうしゅうが続つづいています。

一方いっぽう、ロシアでは来月らいげつ15日にちから17日にちにかけて大統領だいとうりょう選挙せんきょの投票とうひょうが行おこなわれ、プーチン大統領だいとうりょうの勝利しょうりが確実かくじつ視しされています。

ロシアの国営こくえいメディアは、選挙せんきょ管理かんり委員いいん会かいの話はなしとして軍事ぐんじ侵攻しんこうのあと、一方いっぽう的てきに併合へいごうしたウクライナ南部なんぶのザポリージャ州しゅうで、25日にちから期日きじつ前ぜん投票とうひょうが始はじまったと伝つたえました。

プーチン政権せいけんは一方いっぽう的てきに併合へいごうしたウクライナの4つの州しゅうで、選挙せんきょだとする活動かつどうを強行きょうこうすることで、支配しはいを既成きせい事実じじつ化かするねらいがあるとみられます。

ウクライナ軍ぐん総そう司令しれい官かんが前線ぜんせん訪問ほうもん“徹底てってい抗戦こうせんを”

ウクライナ軍ぐんのシルスキー総そう司令しれい官かんは25日にち、前線ぜんせんを訪問ほうもんして東部とうぶの激戦げきせん地ちでの戦闘せんとうに貢献こうけんした兵士へいしたちを表彰ひょうしょうしたと明あきらかにし、軍事ぐんじ侵攻しんこうを続つづけるロシアに対にたいし徹底てってい抗戦こうせんする姿勢しせいを改あらためて示しめしました。

ウクライナ軍ぐんのシルスキー総そう司令しれい官かんは25日にち、SNSでウメロフ国防こくぼう相しょうとともに前線ぜんせんの指揮しき所しょを訪問ほうもんしたと発表はっぴょうしました。

具体ぐたい的てきな場所ばしょは明あきらかにされていませんが、前線ぜんせんの状況じょうきょうについて報告ほうこくを受うけたほか、激戦げきせんのすえ撤退てったいした東部とうぶアウディーイウカや、バフムトなどでの戦闘せんとうに貢献こうけんした兵士へいしたちを表彰ひょうしょうしたとしています。

これに先立さきだち、シルスキー総そう司令しれい官かんはロシアによる侵攻しんこうが始はじまってから2年ねんとなる24日にちに、声明せいめいでこれまでの戦闘せんとうを振り返ふりかえり「第だい2次じ世界せかい大戦たいせん以降いこう、ヨーロッパで最大さいだいの戦争せんそうになった」と指摘してきした上うえで、ウクライナが一部いちぶの領土りょうどを奪還だっかんし持もちこたえてきたとたたえました。

その一方いっぽうで、去年きょねん6月つきに始はじめた反転はんてん攻勢こうせいについては「残念ざんねんながら、客観きゃっかん的てきな状況じょうきょうにより、望のぞましい結果けっかをもたらせなかった」として思おもうように進すすまなかったことを認みとめました。

そして「ウクライナのすべての町まちや村むらが多おおくの市民しみんが犠牲ぎせいになった首都しゅと近郊きんこうのブチャや、アウディーイウカなどのようにならないよう戦たたかい続つづけている」と強調きょうちょうし、空そらでの攻撃こうげきを強つよめるなどロシアに対にたいし徹底てってい抗戦こうせんする姿勢しせいを改あらためて示しめしました。