2日午前11時半ごろ、長野県小谷村にある北アルプスの「風吹岳」の標高1400メートル付近で、「雪崩が発生して複数人が巻き込まれた」と警察に通報がありました。
警察によりますと、雪崩に巻き込まれたのは複数のパーティーの10人で、このうち8人が自力で脱出し、下山しているほか、2人が午後1時半ごろ、ヘリコプターで救助され、松本市内の病院に搬送されました。
救助されたのはいずれも男性で、2人とも搬送時には意識があったということですが、けがの程度はわかっていません。
また、自力で下山している8人にけがはないとみられ、警察が当時の詳しい状況について話を聞くことにしています。
風吹岳周辺は1日夜から雪強まる
気象庁によりますと、風吹岳のある長野と新潟の県境付近では、冬型の気圧配置の影響で1日夜から2日朝にかけて雪が強まっていたということです。
気象庁の解析によりますと、風吹岳の周辺では2日正午までの12時間に降った雪の量は10センチ前後で、山頂の積雪は2メートル以上にのぼるとみられるということです。
長野県北部では2日午前10時半ごろまで大雪注意報が発表されていたほか、1日からは、なだれ注意報も発表されています。