Japanese News: この冬“「異常な暖冬」今後も暖冬の可能性も” 気象庁検討会

この冬ふゆ“「異常いじょうな暖冬だんとう」今後こんごも暖冬だんとうの可能かのう性せいも” 気象庁きしょうちょう検討けんとう会かい

Mar 4, 2024 21:03

Furigana

この冬ふゆの全国ぜんこくの平均へいきん気温きおんは過去かこ2番目ばんめに高たかく、気象庁きしょうちょうの検討けんとう会かいは、地球ちきゅう温暖おんだん化かがなければ顕著けんちょな高温こうおんとなる確率かくりつは非常ひじょうに低ひくかったとみられるとする評価ひょうか結果けっかをまとめました。検討けんとう会かいの会長かいちょうは、異常いじょうな暖冬だんとうだったとしたうえで、今後こんごも似にたような暖冬だんとうとなる可能かのう性せいがあると指摘してきしています。

4日にち、気象庁きしょうちょうの異常いじょう気象きしょう分析ぶんせき検討けんとう会かいが開ひらかれ、去年きょねん12月つきからことし2月つきにかけての、冬ふゆの天候てんこうを分析ぶんせきしました。

検討けんとう会かいによりますと、この冬ふゆは、日本にっぽんは暖あたたかい空気くうきに覆おおわれやすかった一方いっぽう、12月つき後半こうはんは全国ぜんこく的てきに、1月下げっか旬しゅんは西日本にしにほんと沖縄おきなわ・奄美あまみで、先月せんげつ下旬げじゅんは北きた日本にっぽんを中心ちゅうしんに気温きおんが下さがるなど、寒暖かんだん差さが大おおきくなりました。

ただ、冬ふゆを通をとおして平年へいねんを上回うわまわる時期じきが多おおく、全国ぜんこくの平均へいきん気温きおんは平年へいねんより1.27度ど高たかくなり、気象庁きしょうちょうが1898年ねんに統計とうけいを取とり始はじめてから、2020年ねんの1.43度どに次ついで2番目ばんめに高たかくなりました。

この理由りゆうについて

◇温暖おんだん化かにより、地球ちきゅう全体ぜんたいで気温きおんが高たかかったことに加くわえ

◇上空じょうくうを流ながれる偏西風へんせいふうのうち

▽「亜熱帯あねったいジェット気流きりゅう」が日本にっぽん付近ふきんで北きたに蛇行だこうし、暖あたたかい空気くうきに覆おおわれやすかったことや

▽「寒帯かんたい前線ぜんせんジェット気流きりゅう」の蛇行だこうが日本にっぽん付近ふきんで小ちいさく、寒気さむけが南下なんかしにくかったことが考かんがえられるとしています。

そのうえで、地球ちきゅう温暖おんだん化かに伴ともなう気温きおんの上昇じょうしょうがなければ、顕著けんちょな高温こうおんとなる確率かくりつは非常ひじょうに低ひくかったとみられるとする評価ひょうか結果けっかをまとめました。

検討けんとう会かいの会長かいちょうで、東京とうきょう大学だいがく先端せんたん科学かがく技術ぎじゅつ研究けんきゅうセンターの中村なかむら尚しょう教授きょうじゅは「異常いじょうな暖冬だんとうだったと言いって差し支さしつかえない。温暖おんだん化かで気温きおんが底上そこあげされている中なか、大気たいきや海流かいりゅうの動うごきによっては、今後こんごも似にたような暖冬だんとうになる可能かのう性せいがある」と指摘してきしています。