Actualités japonaises: 千葉佐倉市が公立幼稚園を今年度で閉園保護者など撤回求める

千葉ちば佐倉さくら市しが公立こうりつ幼稚園ようちえんを今年度こんねんどで閉園えん保護ほご者しゃなど撤回てっかい求もとめる

Jul 20, 2023 18:07

Furigana

千葉ちば県けん佐倉さくら市しは、市内しないにある3つの公立こうりつ幼稚園ようちえんを入園にゅうえんする子こどもの減少げんしょうなどを理由りゆうに今年度こんねんどいっぱいで閉園えんする方針ほうしんを19日にちに決定けっていしました。これに対にたいし反対はんたいする保護ほご者しゃなどが20日にちに会見かいけんを開ひらき、撤回てっかいを求もとめました。

佐倉さくら市しには、3つの公立こうりつ幼稚園ようちえんがありますが、3歳さいから5歳さいの子こどもの幼児ようじ教育きょういくと保育ほいくの無償むしょう化かで、民間みんかんの幼稚園ようちえんなどを選えらぶ人ひとが増ふえたほか、少子しょうし化かの影響えいきょうなどで園児えんじの数かずが定員ていいんを大幅おおはばに下回したまわっているなどとして、市しの教育きょういく委員いいん会かいは19日にち、今年度こんねんどいっぱいで閉園えんする方針ほうしんを決定けっていしました。

これに反対はんたいする保護ほご者しゃらが20日にちに会見かいけんを開ひらき、この決定けっていの撤回てっかいを求もとめました。

この中なかで、5歳さいの長男ちょうなんが公立こうりつ幼稚園ようちえんに通かよう森本もりもと早苗さなえさんは、公立こうりつの幼稚園ようちえんは民間みんかんの幼稚園ようちえんで受け入うけいれられなかった障害しょうがいがある子こどもの受け入うけいれ先さきにもなっているなどとして「要望ようぼう書しょを提出ていしゅつするなどしてきたが、方針ほうしんが決定けっていされてとても残念ざんねんな思おもいです。決定けっていを撤回てっかいしてほしい」と話はなしました。

一方いっぽう、佐倉さくら市しは「入園にゅうえんする子こどもが少すくなく、幼稚園ようちえんでの集団しゅうだん生活せいかつを営いとなむのは難むずかしいと判断はんだんした。障害しょうがいのある子こどもは民間みんかんの幼稚園ようちえんでも受け入うけいれているので、今後こんご、関係かんけい機関きかんと連携れんけいして対応たいおうしたい」としています。

文部もんぶ科学かがく省しょうによりますと、公立こうりつ幼稚園ようちえんの数かずは幼児ようじ教育きょういくと保育ほいくの無償むしょう化かが始はじまった2019年ねんの時点じてんで全国ぜんこくで3400余あまりでしたが、去年きょねんは2900余あまりまで減少げんしょうしていて、今後こんごも減少げんしょう傾向けいこうは続つづくとみられるということです。

幼児ようじ教育きょういくなどに詳くわしい保育ほいくシステム研究所けんきゅうじょの吉田よしだ正幸まさゆき代表だいひょうは、幼稚園ようちえんの運営うんえいにかかるコストも無視むしできない問題もんだいだとした上うえで「早はやめに外部がいぶの有識者ゆうしきしゃを入いれた会議かいぎを開ひらいて保護ほご者しゃの声こえを聞きいて、障害しょうがい児じの受け入うけいれなどについてもカバーできるよう議論ぎろんするべきだった」と指摘してきしています。

その上うえで、公立こうりつか民間みんかんかにかかわらずすべての子こどもが質しつの高たかい教育きょういくを保証ほしょうされるべきだとして「市しは、閉園えんで浮ういたコストを使つかって、障害しょうがい児じを受け入うけいれる民間みんかんの幼稚園ようちえんなどへの市し独自どくじの財政ざいせい措置そちや人員じんいんの配置はいちを行おこなうべきだ」としています。