Japanese News: 最長60年の原発運転期間実質的に延長する法案を閣議決定

最長さいちょう60年ねんの原発げんぱつ運転うんてん期間きかん実質じっしつ的てきに延長えんちょうする法案ほうあんを閣議かくぎ決定けってい

Feb 28, 2023 12:02

Furigana

政府せいふは、脱だつ炭素たんそ社会しゃかいの実現じつげんなどに向むけて原子力げんしりょく発電はつでんを最大限さいだいげん活用かつようするため、最長さいちょう60年ねんとされている原発げんぱつの運転うんてん期間きかんを実質じっしつ的てきに延長えんちょうできるようにする法案ほうあんを28日にちの閣議かくぎで決定けっていしました。

政府せいふは28日にちの閣議かくぎで、電気でんき事業じぎょう法ほうや原子げんし炉ろ等とう規制きせい法ほうなどの一部いちぶを改正かいせいする法案ほうあんを決定けっていしました。

それによりますと、現在げんざいの法律ほうりつで最長さいちょう60年ねんとされている原発げんぱつの運転うんてん期間きかんについて、審査しんさなどで停止ていしした期間きかんを除のぞいて、実質じっしつ的てきに上限じょうげんを超こえて運転うんてんできるようにするとしています。

また運転うんてん開始かいしから30年ねん以降いこうは、10年ねんを超こえない期間きかんごとに機器ききや設備せつびの劣化れっか状況じょうきょうを確認かくにんして管理かんり計画けいかくを策定さくていし、原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいの認可にんかを受うける必要ひつようがあるとしています。

このほか太陽光たいようこうなど再生さいせい可能かのうエネルギーの導入どうにゅうを促進そくしんするため、送電そうでん線せんの整備せいび計画けいかくを国くにが認定にんていする制度せいどを新あらたに設もうけ、認定にんていを受うけた事業じぎょう者しゃに交付こうふ金きんを支給しきゅうすることにしています。

原発げんぱつの運転うんてん期間きかんの実質じっしつ的てきな延長えんちょうをめぐっては今月こんげつ13日にち、原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいが老朽ろうきゅう化かに対応たいおうするための新あたらしい制度せいどを採決さいけつしましたが、委員いいんの1人にんが反対はんたいし異例いれいの多数決たすうけつで決定けっていされました。

このため国民こくみんの不安ふあん払拭ふっしょく(ふっしょく)に努つとめる必要ひつようがあるなどとして、当初とうしょ、今月こんげつ下旬げじゅんとしていた閣議かくぎ決定けっていは、月末げつまつの28日にちまでずれ込ずれこむ形かたちとなりました。

政府せいふは一連いちれんの法案ほうあんを今いまの通常つうじょう国会こっかいで成立せいりつさせたいとしていますが、原発げんぱつの活用かつようなどエネルギー政策せいさくのあり方ありかたについて国会こっかいでの論戦ろんせんが活発かっぱつになりそうです。

西村にしむら経済けいざい産業さんぎょう相しょう「わかりやすく説明せつめいしていきたい」

西村にしむら経済けいざい産業さんぎょう大臣だいじんは、閣議かくぎのあとの会見かいけんで国会こっかいの審議しんぎなどで丁寧ていねいな説明せつめいを行おこない、法案ほうあんへの理解りかいを求もとめていく考かんがえを示しめしました。

この中なかで西村にしむら大臣だいじんは、「閣議かくぎ決定けっていされた法案ほうあんは再生さいせい可能かのうエネルギーの最大限さいだいげんの導入どうにゅう拡大かくだいの支援しえんや、安全あんぜん確保かくほを大前提だいぜんていとした原子力げんしりょくの活用かつように向むけた措置そちを講こうじるものだ」と述のべました。

そのうえで岸田きしだ総理そうり大臣だいじんから国民こくみんの不安ふあんを払拭ふっしょくするため政府せいふの方針ほうしんを丁寧ていねいに説明せつめいするよう指示しじされたことを受うけて、「国会こっかいにおける真剣しんけんな議論ぎろんをはじめ、全国ぜんこくでの対話たいわ型がたの説明せつめい会かいの開催かいさいなど引き続ひきつづき、さまざまな手段しゅだんでできる限かぎりわかりやすく説明せつめいをしていきたい」と述のべ、法案ほうあんへの理解りかいを求もとめていく考かんがえを示しめしました。