岸田総理大臣の
後任を
決める来月の
自民党総裁選挙をめぐって、
これまでに11
人の
名前が
挙がっています。
このうち17
日は、
上川外務大臣が
岸田総理大臣と
会談し
立候補への
意欲を
伝えました。
また、
小林鷹之氏は
近く立候補を
決断する
考えを
示しました。
高市経済安全保障担当大臣は、みずからの
支援者らを
前に
立候補した
場合の
支援を
呼びかけたということです。
一方、
立候補に
意欲をにじませている
茂木幹事長は
引き続き明言を
避けました。
上川外相 岸田首相に立候補への意欲伝える
上川外務大臣は、17日午後1時ごろ、総理大臣公邸を訪れ、岸田総理大臣とおよそ20分間、会談しました。
この中で上川氏は、15日岸田総理大臣が閣僚に対し気兼ねなく論戦に臨むよう呼びかけたことに触れ「岸田総理大臣の発言を受けて、挑戦する気持ちになった。総裁選挙に出る決意だ」と述べ立候補への意欲を伝えました。
また、上川氏は16日に続いて、議員会館のみずからの事務所で、親交のある議員に電話をかけ、支援を要請しました。
小林氏「期待する声 しっかりと受け止めて決断」
岸田総理大臣の後任を選ぶ来月の自民党総裁選挙に向けて、当選4回の小林鷹之氏は、中堅・若手議員らの間で推す動きがあり、週明けの19日にも記者会見して立候補を表明する方向で調整しています。
小林氏は17日、新潟県燕市で講演したあと記者団に対し「複数の同僚議員から立候補を期待する声をいただいているのは事実だ。それをしっかりと受け止めて決断する」と述べ、近く総裁選挙への立候補を決断する考えを示しました。
そのうえで、今回の総裁選挙について「自民党が危機的な状況にある中で、挑戦する意欲のある人が骨太の政策論議や国家ビジョンを戦わせ、国民や党員にしっかり見ていただく機会になればいい。旧派閥の力学だけで総裁が選ばれるような形になってはならない」と述べました。
このあと自民党の小林鷹之氏は新潟市を訪れ、1977年11月に、当時中学生だった横田めぐみさんが下校途中に北朝鮮に拉致された現場を視察しました。
そして、記者団に対し「胸が張り裂けそうな思いだ。同胞の身を47年間も取り戻せないことに国として大きな責任がある。どんな手段を使ってでも再び祖国の地を踏み、家族と抱きしめ合えるよう政治家として全力を尽くしたい」と述べました。
高市経済安保相 立候補した場合の支援呼びかけ
高市経済安全保障担当大臣は、17日午後、地元の奈良市でみずからの支援者らを前に講演を行いました。
講演は、報道陣に非公開で行われましたが、複数の出席者によりますと高市大臣は、総裁選挙の立候補に必要な20人の推薦人を集めていると説明したうえで、立候補した場合の支援を呼びかけたということです。
高市大臣は15日「仲間たちと一緒に力を合わせて日本列島を強く豊かにして、次の世代に引き渡す使命を私たちは負っている」と述べ、立候補への意欲をにじませていました。
茂木幹事長「夏の間に考える」
来月の自民党総裁選挙への立候補に意欲をにじませている茂木幹事長は、17日午後、金沢市で若手の経営者らに向けて日本経済の生産性の向上をテーマに講演しました。
このあと、茂木氏は記者団に対し「田中角栄・元総理大臣は、鉄道や高速道路で大都市と地方をつなぐことで日本列島を改造するという考えだったが、今は半導体の工場やデータセンターが地方に立地するなど、地方に風が吹いている。日本列島の再改造を行うことが日本の成長、発展につながる」と述べました。
一方、茂木氏は、総裁選挙への対応を問われたのに対し、これまでと同じく「夏の間に考える」と述べるにとどめました。
岸田総理大臣が退陣を表明して以来、茂木氏が記者団の取材に応じたのは初めてですが、自身の意向については引き続き明言を避けました。
立民代表選も立候補に向けた動き
一方、立憲民主党の代表選挙は来月7日告示、23日投開票の日程で行われ、枝野前代表が、来週21日に立候補の記者会見を行うことを明らかにしています。
現職の泉代表も再選を目指して立候補する意向を固めていて、泉氏に近い議員らが支援の働きかけを続けています。
また、野田元総理大臣はこれまで立候補に慎重な姿勢を示していますが、野田氏に期待する議員らは、来週初めにも立候補を要請することを検討しています。