日本新聞: 自民総裁選 27日に投開票議員票の上積み目指し動き激しく

自民党じみんとう総裁そうさい選挙せんきょは、投開票とうかいひょうが27日にちに迫せまりました。9人にんの候補こうほ者しゃは、国会こっかい議員ぎいん票ひょうの上積うわづみを目指めざし個別こべつに支援しえんを求もとめたり、有力ゆうりょく議員ぎいんと面会めんかいしたりするなど動うごきが激はげしくなっています。

また旧きゅう派閥はばつ単位たんいで議員ぎいんが会合かいごうを開ひらくなど、決選けっせん投票とうひょうも見据みすえた情報じょうほう交換こうかんも活発かっぱつになっています。

高市たかいち氏し「とにかく元気げんきに笑顔えがおで全力ぜんりょく尽つくす」

高市たかいち経済けいざい安全あんぜん保障ほしょう担当たんとう大臣だいじんは25日にち、国会こっかい議員ぎいん票ひょうの上積うわづみに向むけてみずから議員ぎいんに電話でんわをかけて支持しじを呼よびかけました。

高市たかいち氏しは、24日にち夜よるの陣営じんえいの会合かいごうで「一いち歩ほ一いち歩ほ、前進ぜんしんできていると体感たいかんしている。閣僚かくりょうとして役所やくしょの仕事しごともやりながら限かぎられた時間じかんでの活動かつどうだが、いろいろな方ほうに電話でんわをしている。とにかく元気げんきに笑顔えがおで全力ぜんりょくを尽つくしたい」と述のべました。

小林こばやし氏し「党とうを抜本ばっぽん的てきに変かえる象徴しょうちょうになる」

小林こばやし鷹たか之の氏しは、東京とうきょう・足立あだち区くで街頭がいとう演説えんぜつを行おこない「当選とうせん4回かい、40代だいでこれまでの自民党じみんとうなら総裁そうさい選挙せんきょに立候補りっこうほすることはまず考かんがえられなかった。それでも名乗なのりを上あげたのは、党とうを抜本ばっぽん的てきに変かえる象徴しょうちょうになると考かんがえたからだ」と述のべました。

そして「経済けいざい、安全あんぜん保障ほしょう、イノベーション、それに教育きょういくをそれぞれ向上こうじょうさせて日本にっぽんの国力こくりょくを高たかめ、世界せかいの真ん中まんなかに日本にっぽんを立たたせ、国民こくみんの暮くらしを豊ゆたかにしてこの国くにを守まもっていく。その思おもいで最後さいごの最後さいごまで訴うったえを続つづける」と述のべました。

林はやし氏し「政策せいさくなど最後さいごまで訴うったえ戦たたかい抜ぬく」

林はやし官房かんぼう長官ちょうかんは、国会こっかい内ないで記者きしゃ団だんに対にたいし「それなりの手応てごたえを感かんじながらここまで戦たたかいを進すすめてきた。危機きき管理かんりや災害さいがい対応たいおうなどで総裁そうさい選挙せんきょを途中とちゅうでいったん中止ちゅうしした場面ばめんもあったが、温あたたかく応援おうえんし続つづけてもらった。残のこりの期間きかん、しっかりと自分じぶんの政策せいさくや考え方かんがえかた、国家こっか観かんを最後さいごまで訴うったえ戦たたかい抜ぬきたい」と述のべました。

小泉こいずみ氏し「残のこり2日にち誠心せいしん誠意せいい思おもい訴うったえたい」

小泉こいずみ進すすむ次郎じろう氏しは25日にち午後ごご、都内とないのレンタルオフィスに設もうけた選挙せんきょ対策たいさく本部ほんぶで陣営じんえいの会合かいごうを開ひらき、10人にん余あまりの議員ぎいんが出席しゅっせきしました。

このあと小泉こいずみ氏しは記者きしゃ団だんに対にたいし「残のこり2日にち、一人ひとりひとりの議員ぎいんの心こころに届とどくように誠心せいしん誠意せいい、思おもいを訴うったえていきたい。自民党じみんとうを変かえ、日本にっぽんを変かえ、長年ながねん、議論ぎろんばかりを続つづけて答こたえを出だしていない課題かだいに決着けっちゃくをつけたい。この思おもいを1人にんでも多おおくに伝つたえ勝利しょうりをつかみたい」と述のべました。

一方いっぽう、24日にち、麻生あそう副ふく総裁そうさいと面会めんかいし支援しえんを要請ようせいしたことについて「1人にんでも多おおくの方ほうに直接ちょくせつ、支援しえんのお願おねがいをするのは当たり前あたりまえのことだ。一部いちぶの人ひとに支援しえんをお願おねがいすると『そんたくをして改革かいかくができないのではないか』という声こえもあるようだが、『有力ゆうりょく者しゃイコール改革かいかく派はではない』というのは全まったく違ちがう」と述のべました。

上川かみかわ氏し「最後さいごまで頑張がんばりたい。応援おうえんしてほしい」

上川かみかわ外務がいむ大臣だいじんは25日にち午後ごご、議員ぎいん会館かいかんの麻生あそう副ふく総裁そうさいの事務所じむしょを訪おとずれ、およそ15分間ふんかん面会めんかいしました。

同席どうせきした議員ぎいんによりますと、上川かみかわ氏しは「最後さいごまで頑張がんばりたい。応援おうえんしてほしい」と述のべ、麻生あそう氏しは「日本にっぽんの将来しょうらいを考かんがえないといけない」などと述のべたということです。

上川かみかわ氏しは、立候補りっこうほを表明ひょうめいする前まえの今月こんげつ4日にちにも麻生あそう氏しと面会めんかいし決意けついを伝つたえていて、25日にちは選挙せんきょ戦せんの状況じょうきょうを報告ほうこくしたということです。

加藤かとう氏し「スタート遅おそかったが挽回ばんかいを」

加藤かとう元もと官房かんぼう長官ちょうかんは25日にち午後ごご、党とう所属しょぞく議員ぎいんの事務所じむしょを回まわり「最後さいごのお願おねがいに参まいりました」などと支援しえんを求もとめました。

このあと加藤かとう氏しは記者きしゃ団だんに対にたいし「議員ぎいん票ひょうを1票ひょうでも多おおくということで議員ぎいん会館かいかんを回まわり、電話でんわでも依頼いらいをしている。スタートが少すこし遅おそかったが、挽回ばんかいをしてあさって総裁そうさいになるべく頑張がんばっていく」と述のべました。

河野こうの氏し「政策せいさくに賛同さんどうしてくれる人ひとは一いち定数ていすういる」

河野こうのデジタル大臣だいじんは25日にち午後ごご、都内とないで記者きしゃ団だんに対にたいし「きょう、あすとしっかり議員ぎいんへの働はたらきかけをしていきたい。日本にっぽんの安全あんぜん保障ほしょうのあり方ありかたや財政ざいせいの考え方かんがえかたなどを訴うったえてきた。コロナ禍かが終おわった今いま、新あたらしい時代じだいに合あった考え方かんがえかたに切り替きりかえていかなければならない。議員ぎいんの中なかには『そうだよね』と言いってくれる人ひとも増ふえ、政策せいさくに賛同さんどうしてくれる人ひとは一いち定数ていすういる」と述のべました。

石破いしば氏し「岸田きしだ政権せいけんの成果せいかを引き継ひきつぎたい」

石破いしば元もと幹事かんじ長ちょうは記者きしゃ会見かいけんで自身じしんの掲かかげる経済けいざい政策せいさくについて「岸田きしだ政権せいけんが取り組とりくんできたことを引き継ひきつぎ、スピードを速はやめていきたい。地方ちほうで生産せいさん性せいを上あげていくためには『デジタル田園でんえん都市とし構想こうそう』が大おおきな役割やくわりを果はたす。地方ちほうの豊ゆたかさ、雇用こよう、所得しょとくが増ふえていくように岸田きしだ政権せいけんの成果せいかを引き継ひきつぎたい」と述のべました。

その上うえで、3年間ねんかんの集中しゅうちゅう的てきな取り組とりくみでデフレからの完全かんぜん脱却だっきゃくを実現じつげんするとして「物価ぶっか上昇じょうしょうを上回うわまわる賃上ちんあげを実現じつげんしていかなければ個人こじん消費しょうひは増ふえない。また、個人こじんが投資とうしに関心かんしんを持もっており『貯蓄ちょちくから投資とうしへ』の加速かそくもさらに進すすめたい」と述のべました。

茂木もぎ氏し「議員ぎいん票ひょうによい手応てごたえを感かんじている」

茂木もぎ幹事かんじ長ちょうは、国会こっかい内ないでみずからを支援しえんする中堅ちゅうけん・若手わかての議員ぎいんと総裁そうさい選挙せんきょの情勢じょうせいをめぐり意見いけんを交かわし「まだ、あさってまであるので頑張がんばろう」と声こえをかけました。

このあと茂木もぎ氏しは記者きしゃ団だんに対にたいし「きょうから国会こっかい議員ぎいんに支援しえんをお願おねがいしており、これまでもある程度あるていど積つみ上あがってきていたが、さらに積つみ上あがりつつある。1票ひょう1票ひょうの積み重つみかさねは本当ほんとうに大変たいへんな努力どりょくが必要ひつようだが、最後さいごの最後さいごまで続つづけたい。議員ぎいん票ひょうについてはよい手応てごたえを感かんじているのは間違まちがいない」と述のべました。

岸田きしだ首相しゅしょう小野寺おのでら氏しと面会めんかい総裁そうさい選せんめぐり意見いけん交換こうかん

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは25日にち午前ごぜん、総理そうり大臣だいじん官邸かんていで自民党じみんとうの旧きゅう岸田きしだ派は出身しゅっしんの小野寺おのでら元もと防衛ぼうえい大臣だいじんとおよそ20分間ふんかん面会めんかいし、総裁そうさい選挙せんきょをめぐって意見いけんを交かわしました。

このあと小野寺おのでら氏しは記者きしゃ団だんに対にたいし「『誰だれを支持しじする』といった具体ぐたい的てきな話はなしはなく、今いまの全体ぜんたいの状況じょうきょうについて岸田きしだ総理そうり大臣だいじんから質問しつもんがあり私わたしが答こたえた。岸田きしだ総理そうりからもいろいろな考え方かんがえかたを聞きいた」と述のべました。

森山もりやま氏しと関口せきぐち氏しが会談かいだん決選けっせん投票とうひょうの対応たいおうなど意見いけん交換こうかん

自民党じみんとうの森山もりやま総務そうむ会長かいちょうと関口せきぐち参議院さんぎいん議員ぎいん会長かいちょうは25日にち午前ごぜん、党とう本部ほんぶでおよそ30分間ふんかん会談かいだんしました。

27日にちの総裁そうさい選挙せんきょの投開票とうかいひょうで、いずれの候補こうほ者しゃも過半数かはんすうを獲得かくとくできず決選けっせん投票とうひょうにもつれ込もつれこむことが確実かくじつな情勢じょうせいとなる中なか、党内とうない情勢じょうせいや決選けっせん投票とうひょうでの対応たいおうなどをめぐって意見いけんを交かわしたものとみられます。

菅かん氏しと関口せきぐち氏し党内とうないの動向どうこうめぐり意見いけん交換こうかん

菅かん前ぜん総理そうり大臣だいじんと関口せきぐち参議院さんぎいん議員ぎいん会長かいちょうは25日にち午後ごご、国会こっかい内ないでおよそ20分間ふんかん会談かいだんしました。

この中なかで関口せきぐち氏しは、あさって投開票とうかいひょうが行おこなわれる総裁そうさい選挙せんきょをめぐり、参議院さんぎいん議員ぎいんの間までは、来年らいねん夏なつの参議院さんぎいん選挙せんきょで勝かてる総裁そうさいを選えらぶべきだという声こえが強つよまっていることなどを伝つたえたものとみられます。

菅かん氏しは、総裁そうさい選挙せんきょで小泉こいずみ進すすむ次郎じろう氏しを支援しえんしていて、会談かいだんで両氏りょうしは党内とうないの動向どうこうなどをめぐって意見いけんを交かわしたものとみられます。

旧きゅう安倍あべ派は議員ぎいんらが会合かいごう党内とうない情勢じょうせいなど意見いけん交換こうかん

自民党じみんとうの西村にしむら明宏あきひろ前ぜん環境かんきょう大臣だいじんら旧きゅう安倍あべ派は出身しゅっしんの衆参しゅうさん両院りょういんの議員ぎいんおよそ30人にんが25日にち、都内とないで会合かいごうを開ひらきました。

この中なかでは、1回かい目めの投票とうひょうではいずれの候補こうほ者しゃも過半数かはんすうを獲得かくとくできず、決選けっせん投票とうひょうにもつれ込もつれこむことが確実かくじつな情勢じょうせいとなっていることを踏ふまえ、党内とうない情勢じょうせいや、それぞれが考かんがえる投票とうひょう先さきなどをめぐり意見いけんを交かわしたということです。