ふきとふきのとうの話
ふきのとうは春になると山などに出てくる植物です。ふきのとうは、どうして「ふきのとう」という名前になったのでしょうか。
むかし、山の中に「ふき」という美しい娘とお父さんが住んでいました。ふきは、病気のお父さんのために、どんな病気でも治すことができる泉の水を取りに行きました。
泉は森の奥にあって、きれいな水が鏡のように光っていました。泉の精が出てきて「ずっとここにいてください」と言いました。ふきは、泉の精に手を出されると、泉にいることを約束しました。
何年かたって、お父さんが泉のそばを通ると、ふきが持って行った水がめがありました。そのそばには黄色のかわいい花が咲いていました。それから、その花は「ふきのとう」と言われるようになりました。