あずきとぎ

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Dec 3, 2024 07:12 37
Furigana
Journal japonais

むかしあるむらのおてら本堂ほんどうには、あずきとぎのおけがいるとのうわさだった。そしてそのむらには、ちとあたまりない兵六ひょうろく(ひょうろく)というわかおとこがいた。

けや幽霊ゆうれいまったこわがらない兵六ひょうろくは、むら若者わかもの一緒いっしょてら肝試きもだめしにことになった。ほか若者わかもの途中とちゅうこわがってしたが、兵六ひょうろくだけはてら本堂ほんどうまであがりんでいった。本堂ほんどうには、とてもおそろしいあずきとぎ幽霊ゆうれいこえがする。「ショキショキショキ、小豆あずきとぎましょうか?それとも人間にんげんっていましょうか?」

まったこわがらない兵六ひょうろくに、お手上てあ状態じょうたいのあずきとぎ幽霊ゆうれいは、うしほどもあるおおきなぼたもちげつけた。それ兵六ひょうろく大喜おおよろこびで、巨大きょだいぼたもちをたいらげた。それからの兵六へいろく_は、よるになるとてら本堂ほんどうって美味おいしいぼたもちをたらふくべるようになった。しかし毎晩少まいばんすこしずつぼたもちのサイズもちいさくなっていった。

あるぼたもちはなしむらひとはなしたところ、本当ほんとうはなしどうむらわか連中れんちゅう一緒いっしょ本堂ほんどうことになった。しかしそのかぎってちいさなぼたもちすらちてこなかった。いかってどなる兵六ひょうろくまえに、巨大きょだいなナスの漬物つけものちてきた。「毎度毎度まいどまいどぼたもちわい。たまにはナスの漬物つけものでもえ。これ本当ほんとうのモテナスじゃ」

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