三合さんごうめし四合よんごうだご

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Dec 5, 2024 07:12 1
Furigana
Báo tiếng Nhật

むかし宮崎みやざきあるむらに、いつもはらをすかせている大喰おおぐらいのおとこがいました。

このおとこは、いつも「ひだりぃのぉ」とっていたので、村人むらびとたちは「ひだりぃどん」とんでいました。ひだりぃとはこの地方ちほうでは「はらがひもじい」という意味いみです。このころ百姓ひゃくしょうたちはつくったべい全部ぜんぶさむらいられてしまい、いつもひもじいおもをしていました。

あるとき、ひだりぃどんが夜中よなかこっそりクワをってかけていることが、村中むらなかうわさになりました。じつひだりぃどんは、だれないやまなか秘密ひみつんぼかく」をつくっていたのでした。かくことがおかみ(おかみ)にばれると、られくびになるほど重大じゅうだい犯罪はんざいでした。

やがてあきになり、ひだりぃどんはかくから一升いっしょうほどのべい収穫しゅうかくしました。そして真夜中まよなかこのべいいて、ゆめにまでべいめしはらいっぱいべました。ところがあくるとなりひとがひだりぃどんのいえなかのぞいてみると、ひだりぃどんはニカっとわらったままんでいました。

村人むらびとたちは「きゅうはらいっぱいべたからんでしまったのだろう」と、可哀かわいそうおもい、ひだりぃどんをかくのほとりにほうむってあげました。そして毎年まいとしこのかくいねつくってこめき、おはかそなえてあげました。

ひと一度いちどべられるべいりょうは「雑炊いちごうぞうすい、ニごうがゆ三合飯さんごうはん四合よんごうダゴ」とい、「雑炊ぞうすいなら一合いちごうかゆならニごうめしなら三合さんごう団子だんごなら四合よんごう」と、むかしからわれています。

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