Actualités japonaises: 信長に仕えた時期の豊臣秀吉の書状確認 SNS投稿きっかけに解読

信長のぶながに仕つかえた時期じきの豊臣とよとみ秀吉ひでよしの書状しょじょう確認かくにん SNS投稿とうこうきっかけに解読かいどく

Sep 17, 2023 05:09

Furigana

戦国せんごく時代じだい、豊臣とよとみ秀吉ひでよしが織田おだ信長のぶながに仕つかえていた時期じきに、合戦かっせんに早はやく駆かけつけた自分じぶんの家臣かしんに対にたいし、褒美ほうびを受け取うけとるよう伝つたえた書状しょじょうが、静岡しずおか県内けんないの一般いっぱんの住宅じゅうたくに保管ほかんされていたことが東京とうきょう大学だいがく史料しりょう編纂へんさん所しょの研究けんきゅう者しゃによって確認かくにんされました。信長のぶながの家臣かしんだった時期じきの秀吉ひでよしの動向どうこうが分わかる書状しょじょうが発見はっけんされるのは珍めずらしく、持ち主もちぬしが書状しょじょうの写真しゃしんをSNSに投稿とうこうしたことをきっかけに、解読かいどくが進すすんだということです。

この書状しょじょうは、静岡しずおか県けん在住ざいじゅうの宮田みやた岳たけしさんが豊臣とよとみ秀吉ひでよしに仕つかえたと伝つたわる先祖せんぞのものとして実家じっかで保管ほかんしていたもので、書状しょじょうの写真しゃしんをことし6月つき、SNSに投稿とうこうして広ひろく解読かいどくを求もとめました。

これが、戦国せんごく時代じだいの史料しりょうの収集しゅうしゅうと分析ぶんせきが専門せんもんで、東京とうきょう大学だいがく史料しりょう編纂へんさん所しょの村井むらい祐樹ゆうき准じゅん教授きょうじゅの目めにとまり、宮田みやたさんと連絡れんらくをとって実物じつぶつの解読かいどくが行おこなわれました。

その結果けっか、署名しょめいにあたる花押かおうが秀吉ひでよしのものであることや、紙かみの質しつや筆跡ひっせきの特徴とくちょうなどから、秀吉ひでよしが側近そっきんに書かかせた書状しょじょうだと確認かくにんされたということです。

「天王寺てんのうじ」の地名ちめいや天正てんしょう4年ねんの日付ひづけから、現在げんざいの大阪おおさか市しで行おこなわれた織田おだ信長のぶながと一向いっこう一揆いっきの戦たたかいに秀吉ひでよしが加くわわった際さい、みずからのもとに早はやく駆かけつけた家臣かしんに対にたいし、褒美ほうびを受け取うけとるよう書かかれたとみられます。

村井むらい准じゅん教授きょうじゅによりますと、この合戦かっせんに秀吉ひでよしが加くわわっていたことは、信長のぶながの人生じんせいをまとめた江戸えど時代じだいの文献ぶんけん「信長のぶなが公こう記き」の記述きじゅつにありますが、当時とうじの書状しょじょうで裏付うらづけられたのは初はじめてだということです。

また、これまでに確認かくにんされている秀吉ひでよしの書状しょじょうは、信長のぶながの死後しごのものがほとんどで、秀吉ひでよしが信長のぶながに家臣かしんとして仕つかえていた時期じきのものが新あらたに見みつかるのは珍めずらしいということです。

村井むらい准じゅん教授きょうじゅは「年代ねんだいも確定かくていできる史料しりょうはめったになく、信長のぶながの家臣かしんだった秀吉ひでよしの武将ぶしょう時代じだいの動向どうこうが分わかるものが出でてきたことは非常ひじょうに価値かちがある。SNSで出でてきて非常ひじょうにありがたい」と話はなしています。