乗客はJRが用意した別の列車に乗り換えて岡山県内の駅に移動し、体調不良を訴えている人はいないということです。
JR四国によりますと、10日午前7時半すぎ、JR瀬戸大橋線で架線が断線しているのが確認され、岡山県の児島駅から香川県の宇多津駅の間の上下線で運転見合わせとなっています。
この影響で、高松発岡山行きの快速列車「マリンライナー10号」が瀬戸大橋の上で立往生し、乗客およそ150人がおよそ6時間にわたって列車内に取り残されました。
乗客は午後1時半ごろまでにJRが用意した別の列車に乗り換えて、岡山県の児島駅に向かいました。
JR四国によりますと、けが人や体調不良を訴えている人はいないということです。
JR瀬戸大橋線 午後7時半に運転再開見込み
JR四国は午後5時から会見を開き、架線の断線のため運転を見合わせているJR瀬戸大橋線は、岡山県の児島駅と香川県の宇多津駅の間の上下線で午後7時半に運転を再開する見込みだと明らかにしました。
「短時間で再開すると…」高松駅で混雑続く
JR高松駅では岡山方面の利用客が運行状況を確認するなど混雑しています。
高松市から名古屋に向かう予定の50代の会社員の男性は「駅に来たら乗る予定だった列車がとまっていて困りました。名古屋にあすの朝までに到着したかったのでこれから手段を考えます」と話していました。
高知県での里帰りを終えて埼玉県の自宅に帰る途中の夫婦は「高知駅を出発する際に架線のトラブルのことを知らされ、短時間で再開すると思っていたので困りました。高速バスで大阪まで行くか、フェリーを使って小豆島経由で岡山まで行くか悩んでいます」と話していました。
「参ったなという一言」岡山駅でも困惑の声
JR岡山駅では駅を訪れた人たちが駅員に状況を確認する姿がみられました。
10日は岡山市で中国・四国地方で最大級のマラソン大会「おかやまマラソン」が開催されていて、県外からも多くの人が訪れていました。
マラソン大会に参加し、自宅に帰る予定だった愛媛県の60代の男性は「ゆっくり帰ろうと思っていましたが、電車が止まっていてつらいです。仕方がないことですが、ほかの人たちも困っていると思うので早く復旧してほしいです」と話していました。
また、神奈川県から徳島県の実家を訪ねるために岡山に来たという60代の男性は「参ったなという一言です。動くまでとりあえず待つしかないですが、復旧のめどはもう少しタイムリーに出してほしいです」と話していました。