雪女ゆきおんな

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Nov 11, 2024 16:11 44
Furigana
Báo tiếng Nhật

むかし山奥やまおくむら茂作もさく息子むすこ巳之吉みのきち(みのきち)という猟師りょうしんでいた。

あるあきふかまったころ、ふたりはかけたが、このはどういうわけか獲物えもの一匹いっぴきれず、どんどん山奥やまおくはいっていった。そのうちゆきがちらつき、ときにつれはげしい吹雪ふぶきになった。ふたりは山小屋やまごやはい一晩ひとばんここごすことにした。

茂作もさくはすぐにねむについたが、巳之吉みのきち吹雪ふぶきおとになり寝付ねづけなかった。ようやく巳之吉みのきちねむにつこうとしたとき吹雪ふぶきともにひとりのうつくしいおんな小屋こやはいってきた。巳之吉みのきち突然とつぜんのことで、おどろくもこえことも身動みうごもとれなかった。

おんな茂作もさくかおしろいききかけ、茂作しげさくからだどんどんこおりついていった。やがておんな巳之吉みのきちのところにちかづきこうげんった。「このことをだれかにはなしたらまえいのちはない」そういっておんな小屋こやからいずるていった。巳之吉みのきちわがかえり、茂作もさくもとったが茂作もさくいきっていた。

この出来事できごとから一年いちねんった、ある吹雪ふぶきよるに、ひとりのおんな巳之吉みのきちいえひとばん宿やどもとめた。おんなゆきといった。巳之吉みのきちおんな自身じしんうえばなしをするうちに、次第しだいけた。ゆきがどこにも身寄みよがないことった巳之吉みのきちは、おゆきよめになってほしいとたのんだ。

ときながれ、ふたりのあいだには五人ごにん子供こどもまれたが不思議ふしぎことに、ゆき子供こどもんでもはじめて出会であったころわらないうつくしさをたもっていた。

ある吹雪ふぶきよる巳之吉みのきちさけって、茂作もさくくなったよるのことをゆきはなしし「あのときおんなまえはそっくりだ」とったとき、おゆきかなしい眼差まなざ巳之吉みのきちつめた。ゆきは「わたしがあのとき雪女ゆきおんなです。いま子供こどもたちがいるのでいのちたすける、がわたしとあなたとはもうわかです」とっておゆき吹雪ふぶきなか姿すがたした。

巳之吉みのきちそとゆき何度なんどさけんだが、おゆき巳之吉みのきち子供こどもたちのまえ二度にど姿すがたあらわことはなかった。

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