大規模な
災害に
備えて、
通信各社の
間で
衛星通信網とスマートフォンとの
直接の
通信や、
無人の
航空機を
使った「
空飛ぶ基地局」といった
宇宙や
空での
通信インフラの
構築に
向けた
実証実験が
加速しています。
このうちKDDIは、先月アメリカの宇宙開発企業・スペースXが手がける衛星通信網「スターリンク」とスマートフォンの間で直接、メッセージの通信を行う実証実験に成功したと発表しました。
スターリンクは、これまでも衛星の電波を中継する専用のアンテナを通じて、地上の基地局がカバーしていない山間部や海上での通信のほか、災害で基地局が壊れた際などに活用されています。
会社は、今回の実験で簡易に通信が行えるとして、年内にサービスの提供を始めたいとしています。
このほか「HAPS」と呼ばれる無人の航空機を使った通信サービスについても実証実験が進んでいます。
ソフトバンクは、開発している大型の機体が成層圏の飛行に成功したと先月発表したほか、NTTドコモも再来年の商用化に向けて取り組んでいて、大規模な災害に備えて宇宙や空での通信インフラの構築に向けた開発の動きが相次いでいます。