このため円相場は一時、1ドル=146円60銭台まで値下がりし、ことしの最安値を更新しました。
市場関係者は「景気悪化への懸念からパウエル議長は金融引き締めの姿勢を
緩めるのではないかとの見方も一部の投資家にあったが、インフレ抑制を
優先する姿勢を改めて強調したものと受け止められた」と話しています。
ダウ平均株価 一時300ドルを超える値上がり
ニューヨーク株式市場では利上げによる景気減速への懸念から、ダウ平均株価は一時、値下がりに転じました。
その後、「今後の金融政策はデータしだい」との発言を受けて、投資家のあいだでは想定したよりは金融引き締め的ではないとの受け止めから買い戻しの動きが広がり、一時300ドルを超える値上がりとなりました。
ダウ平均株価の終値は前日に比べて247ドル48セント高い3万4346ドル90セントでした。
市場関係者は「パウエル議長の発言は、全体としては今後の経済統計をみて
慎重に判断するという姿勢が感じられ、警戒感がいくぶん和らいだ」と話しています。