日本の無人探査機「SLIM」は、今月20日、世界で5か国目となる月面への着陸に成功しました。
NASAは月を周回する人工衛星が上空80キロ付近から撮影した、「SLIM」の着陸地点の画像を公開しました。
着陸の前後をよく見比べると画像からは「SLIM」が小さな白い点としてうつっていることがわかります。
また同時に公開された画像では、着陸前後の月の表面の変化がわかるよう処理されていて、着陸した「SLIM」の周辺が、一定の範囲で変化していることもわかります。
NASAによりますと、これは着陸の際、エンジンの噴射が月の表面を吹きつけたことによるものだとしています。
JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、「SLIM」は、着陸直前の高度50メートル付近で2基のメインエンジンのうち、1基がなんらかの異常で失われ、想定とは異なる姿勢で月面に着陸したということで、原因の詳しい調査が続けられています。