不適切な保育が行われていたのは、愛知県小牧市にある私立の「村中保育園」です。
小牧市によりますと、ことし6月、園児の保護者から「子どもが、先生が怖くてお漏らしをしたことが言えず、園から帰ってきた」などと園に連絡があったため、園が調べたところ、不適切な保育が行われていたことが分かり、保護者に説明したということです。
その後、市が任意の立ち入り調査を行ったところ、複数の保育士が、
▽お漏らしをした園児に対して「赤ちゃんみたい」とか、「お漏らししたの?」などと強い口調で話していたほか
▽昼食中、時間内に食べ終われるよう、食べるのが遅い園児の配膳量を少なくしていたことが、虐待と疑われる事案として確認されたということです。
さらに、帰り支度をしない園児の帽子を隠すなどの嫌がらせをしたほか、園児たちが寝たふりをして近づいてきた人を驚かせる遊びを「死体遊び」と表現するなどの不適切な行為も確認されたということです。
このため、市は、園を運営する学校法人の理事長に対して改善指導を行い、再発防止や苦情相談の窓口の設置などの対応を求めたということです。
市によりますと、園は10月4日保護者たちに謝罪し、再発防止策を講じていくと説明したということです。