アメリカの
トランプ前大統領は、
議会への
乱入事件を
受けた
弾劾裁判で、
自身の
責任を
指摘した
共和党の
幹部を
批判し、
今後、
自身に
批判的な
共和党議員に対しては
対立候補を
支援する
考えを
示しました。
前大統領の
声明は、
共和党内の
路線対立に
拍車を
かける可能性もあります。
アメリカの
連邦議会への
乱入事件をめぐる
弾劾裁判では、13
日、トランプ
前大統領に
無罪の
評決が
出された
一方で、
共和党の
上院トップ、マコネル
院内総務は「
前大統領に
責任が
あるのは
疑いようがない」
などと、トランプ
氏の
責任を
指摘しました。
これを受けてトランプ氏は16日、声明でマコネル院内総務について「上院共和党を破壊し、国を傷つけている。共和党の上院議員は彼と一緒にいるかぎり、二度と勝つことはないだろう」と厳しく批判しました。
そのうえでトランプ氏は「必要で適切な場合『アメリカ第一主義』を掲げ、アメリカを再び偉大にすることを目指す対立候補者を支持する」として、自身に批判的な立場を取る共和党の議員に対しては、来年の中間選挙などの候補者選びで、対立候補を支援する考えを明らかにしました。
世論調査などでは、トランプ前大統領が退任後も共和党支持者の間で高い人気を維持していることが明らかになっている一方で、党内では前大統領から距離を置くべきだという意見も出ています。
前大統領の声明は、次第に表面化している共和党内の路線対立にさらに拍車をかける可能性もありそうです。