むかし、
奈良の
村に
北林という
お金持ちの
家がありました。
很久很久以前,在奈良的一个村子里住着一个名叫北林的富裕家庭。
この
家の
森には、タヌキの
家族が
住んでいました。
ある
日、
北林の
家に
初めての
孫が
生まれました。
家の
人はとてもうれしくて、
お祝いの
赤飯をたくさん
作りました。
そして、
村の
人に
配りました。
家では
お祝いのパーティーをしました。
夜になって、
家の
人が
目を
覚ますと、
台所から
音が
聞こえました。
当夜降临,当家里的人们醒来时,他们听到了从厨房传来的声音。
行ってみると、タヌキの
家族が
赤飯を
食べていました。
家の
人は、タヌキがかわいそうになりました。
食べ
物がなくて
困っているのだと
思いました。
次の
日から、
家の
人はタヌキのために
食べ
物を
用意しました。
朝になると、
食べ
物はなくなっていました。
ある
晩、
泥棒が
家に
入りました。
家の
人に「
お金を
出せ」と
言いました。
家の
人はこわくて、
震えていました。
すると、
相撲をする
大きな
力士がやって
来ました。
そして、
泥棒に「
早く
出て
行け」と
大きな
声で
言いました。
泥棒は
逃げました。
家の
人が「{ありがとう}ございます」と
言って
頭を
下げると、
力士はいなくなっていました。
当家里所有人低下头说“谢谢”的时候,大力士就消失不见了。
そのあと、タヌキの
夫婦が
来ました。
之后,狸猫夫妇来了,说:“谢谢你一直给我们食物。”
そして「いつも
食べ
物をありがとうございます。
今夜のことは、
お礼です」と
言って、
森に
帰って
行きました。
家の
人は、
力士はタヌキだったと
分かりました。
それから、
家の
人はタヌキを
大切にしました。
タヌキも
家にずっと
住み
続けました。