このうち大手ラーメンチェーンに対して、労働組合が休業手当の支払いを求めて団体交渉を申し入れました。飲食店で働く人たちでつくる労働組合「飲食店ユニオン」は、13日記者会見を開き、大手ラーメンチェーン「一風堂」の運営会社に対して休業手当の支払いを求めて団体交渉を申し入れたことを明らかにしました。
組合によりますと営業時間の短縮に伴いアルバイトで働く人のシフトが大幅にカットされましたが、神奈川県内の店舗からは、シフトが確定していなかった今月下旬以降の休業手当は支払われない方針が示されたということです。
その際に店舗からはシフトが確定していない分はそもそも休業という扱いにならないという説明があったということです。
労働基準法では会社の都合で休業させた場合、休業手当を支払うことが会社に義務づけられていますが、新型コロナウイルスの影響によるものが義務づけの対象となるかはケースによって異なるとされています。
厚生労働省は休業手当の支払いの義務があるかどうかにかかわらず、支払うことが望ましいとしていて企業に対して手当の負担分を助成する「雇用調整助成金」を活用することなどを呼びかけています。
「飲食店ユニオン」の尾林哲矢さんは「アルバイトやパートを中心に、収入の減少が続いていて、貯蓄がなくなって生活に支障を来す人も多くいます。すべての働く人に補償が届くよう求めたいです」と話しています。