NHK 2021年度ねんどから3か年かねんの経営けいえい計画けいかくを決定けってい

計画けいかくでは、NHKならではの多様たようで質しつの高たかいコンテンツの取材しゅざい・制作せいさくに経営けいえい資源しげんを集中しゅうちゅうさせ、正確せいかく、公平こうへい公正こうせいで、豊ゆたかな放送ほうそう・サービスをいつでもどこでも最適さいてきな媒体ばいたいを通をつうじて届とどけ続つづける「新あたらしいNHKらしさの追求ついきゅう」を進すすめるとしています。

また、既存きそん業務ぎょうむを抜本ばっぽん的てきに見直みなおし、3年間ねんかんで700億おく円えん規模きぼの経費けいひ削減さくげんを行おこなう一方いっぽう、150億おく円えん程度ていどを「安全あんぜん・安心あんしんを支ささえる」、「社会しゃかいへの貢献こうけん」など5つの取り組とりくみに重点じゅうてん投資とうしし「スリムで強きょうじんな『新あたらしいNHK』」となることを目指めざすとしています。

そして、構造こうぞう改革かいかくとして、衛星えいせい波はのうちBS1・BSプレミアム・BS4Kの見直みなおしを打ち出うちだし、まずBS1とBSプレミアムについて2023年度ねんど中ちゅうに1波はに削減さくげんしたうえで、将来しょうらい的てきにはBS4Kも含ふくめた1波は化かも視野しやに入いれて検討けんとうするとしています。

また、音声おんせい波は・ラジオも、インターネットの活用かつようや編成へんせい上じょうの工夫くふうをしながら、2025年度ねんどに現在げんざいの3波はからAM・FMの2波はに整理せいり・削減さくげんする方向ほうこうで検討けんとうするとしています。

さらに、訪問ほうもんによらない効率こうりつ的てきな営業えいぎょう活動かつどうに移行いこうして経費けいひを削減さくげんすることや、関連かんれん団体だんたいについては、全体ぜんたいの規模きぼを縮小しゅくしょうするとともに団体だんたいの数かずを削減さくげんしてスリムで強きょうじんな体制たいせいを構築こうちくすることを盛り込もりこんでいます。

受信じゅしん料りょうについては、新しん放送ほうそうセンターの建設けんせつ計画けいかくの抜本ばっぽん的てきな見直みなおしや、経営けいえい努力どりょくで生み出うみだした剰余じょうよ金きんを積み立つみたてる仕組しくみの導入どうにゅうなども行おこなって、還元かんげんの原資げんしとして事業じぎょう規模きぼの1割わりにあたる700億おく円えん程度ていどを確保かくほするとしています。

そのうえで、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうなどを見極みきわめながら具体ぐたい的てきな方法ほうほうを検討けんとうし、衛星えいせい波はの削減さくげんを行おこなう2023年度ねんどに値下ねさげを行おこなう方針ほうしんを打ち出うちだしています。

さらに、衛星えいせい料金りょうきんの見直みなおしを含ふくめ、総合そうごう的てきな受信じゅしん料りょうの在り方ありかたについても検討けんとうを進すすめるとしています。

前田まえだ会長かいちょうは記者きしゃ会見かいけんで「NHKの業務ぎょうむ・受信じゅしん料りょう・ガバナンスのいわゆる『三さん位い一体いったいの改革かいかく』の仕上しあげをするために、ただちに取り組とりくまなければいけないことをすべて盛り込もりこみ、NHKを本気ほんきで変かえるという強つよい覚悟かくごを示しめした。この経営けいえい計画けいかくが、将来しょうらいにわたって信頼しんらいされ、必要ひつようとされる公共こうきょうメディア・NHKを築きずく礎いしずえになればと考かんがえている」と述のべました。

経営けいえい委員いいん会かいは「構造こうぞう改革かいかくにしっかり裏打うらうちされ果はたすべき役割やくわりを明確めいかくに記載きさいした新あたらしい経営けいえい計画けいかくは、これからの時代じだいにふさわしい進化しんかを遂とげようというNHKの強つよい決意けついだと受け止うけとめている」などとした見解けんかいを公表こうひょうしました。

一方いっぽう、NHKは13日にち、新あたらしい経営けいえい計画けいかくの初はつ年度ねんどにあたる2021年度ねんどの予算よさんと事業じぎょう計画けいかくも決きめ、前田まえだ会長かいちょうが武田たけだ総務そうむ大臣だいじんに提出ていしゅつしました。

それによりますと、事業じぎょう収入しゅうにゅうは前まえの年度ねんどより304億おく円えん少すくない6900億おく円えんを見込みこんでいて、このうち受信じゅしん料りょう収入しゅうにゅうは、去年きょねん10月つきからの値下ねさげや新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうなどで前まえの年度ねんどより260億おく円えん少すくない6714億おく円えんとしています。

また、事業じぎょう支出ししゅつは、構造こうぞう改革かいかくによる見直みなおしで前まえの年度ねんどより224億おく円えん少すくない7130億おく円えんを見込みこんでいます。

収入しゅうにゅうから支出ししゅつを差し引さしひいた事業じぎょう収支しゅうし差金さしがねは230億おく円えんの赤字あかじとなり「財政ざいせい安定あんていのための繰越くりこし金きん」から補ほてんします。