Actualités japonaises: 「しあわせ運べるように」作詞作曲の教諭が最後の指揮神戸

「しあわせ運はこべるように」作詞さくし作曲さっきょくの教諭きょうゆが最後さいごの指揮しき神戸こうべ

Jan 17, 2021 19:01

Furigana

阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさいからの復興ふっこうと犠牲ぎせい者しゃの鎮魂ちんこんを願ねがって作つくられ、長年ながねん、歌うたい継つがれてきた「しあわせ運はこべるように」を作詞さくし作曲さっきょくした音楽おんがく教諭きょうゆが、初はじめて曲きょくを披露ひろうした思い出おもいでの場所ばしょで、「1月つき17日にち」としては最後さいごの指揮しきを執とりました。神戸こうべ市内しないの小学校しょうがっこうに勤つとめる音楽おんがく教諭きょうゆの臼井うすい真しんさんはl、26年ねん前まえの地震じしんで自宅じたくが全壊ぜんかいし、教え子おしえごも亡なくしました。

そのつらい体験たいけんをもとに、地震じしんからおよそ2週間しゅうかん後ご、のちに震災しんさい復興ふっこうと希望きぼうの歌うたと呼よばれる「しあわせ運はこべるように」を作詞さくし作曲さっきょくしました。

臼井うすいさんは、この歌うたを毎年まいとし1月つき17日にちに子こどもたちと歌うたってきましたが、この春はるで定年ていねん退職たいしょくを迎むかえるため、震災しんさいの日ひに教え子おしえごたちと歌うたうのは17日にちが最後さいごとなります。

神戸こうべ市内しないの旧きゅう吾妻あづま小学校しょうがっこうには臼井うすいさんが勤つとめる小学校しょうがっこうの児童じどうおよそ50人にんが集あつまり、消毒しょうどくや十分じゅうぶんな間隔かんかくを開あけるなど感染かんせん対策たいさくを行おこなったうえで合唱がっしょうしました。

この小学校しょうがっこうは、臼井うすいさんが被災ひさいした当時とうじに勤務きんむしていた小学校しょうがっこうで、震災しんさいからおよそ1か月かげつ後ごに初はじめて歌うたを披露ひろうした場所ばしょでもあります。

寒空さむぞらの下した、臼井うすいさんは両りょう腕うでを大おおきく振ふったり、手話しゅわを交まじえたりしながら子こどもたちを指揮しきしていました。

臼井うすいさんは「新型しんがたコロナの影響えいきょうで練習れんしゅうもなかなかできませんでしたが、最後さいごにこの場所ばしょで歌うたえたことは忘わすれられない思い出おもいでになった。定年ていねん後ごは全国ぜんこくに歌うたの経緯けいいを伝つたえ、被災ひさい地ちに思おもいを寄よせて全国ぜんこくの子こどもたちと歌うたっていけたらと思おもっています」と話はなしていました。