Actualités japonaises: 東京地裁二重国籍認めず憲法に違反しないと判断

東京とうきょう地裁ちさい二に重じゅう国籍こくせき認みとめず憲法けんぽうに違反いはんしないと判断はんだん

Jan 21, 2021 15:01 1

Furigana

外国がいこくの国籍こくせきを取得しゅとくし、日本にっぽん国籍こくせきを失うしなった人ひとたちが、日本にっぽんの国籍こくせき法ほうの規定きていによって二に重じゅう国籍こくせきが認みとめられないのは憲法けんぽうに違反いはんすると訴うったえた裁判さいばんの判決はんけつで、東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょは憲法けんぽうに違反いはんしないと判断はんだんし、二に重じゅう国籍こくせきを持もつことを認みとめませんでした。日本にっぽんでは国籍こくせき法ほうで、外国がいこくの国籍こくせきをみずからの希望きぼうで取得しゅとくすると日本にっぽん国籍こくせきを失うしなうと規定きていし、複数ふくすうの国籍こくせきを持もち続つづけることを認みとめていません。

スイスやリヒテンシュタインに住すみ、現地げんちの国籍こくせきを取得しゅとくして日本にっぽん国籍こくせきを失うしなった6人にんは、二に重じゅう国籍こくせきが認みとめられないのは憲法けんぽうに違反いはんするとして、国くにに対にたいして日本にっぽん国籍こくせきがあることの確認かくにんを求もとめ、裁判さいばんでは二に重じゅう国籍こくせきを認みとめない規定きていが憲法けんぽうに違反いはんするかが初はじめて争あらそわれました。

判決はんけつで東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょの森もり英明ひであき裁判さいばん長ちょうは「憲法けんぽうは国籍こくせきを離脱りだつする自由じゆうは定さだめているものの、国籍こくせきを持もち続つづける権利けんりについては何なにも定さだめていない。国籍こくせき法ほうの規定きていは二に重じゅう国籍こくせきの発生はっせいをできるだけ防ふせぎながら、国籍こくせきを変更へんこうする自由じゆうも保障ほしょうしていて、立法りっぽう目的もくてきは合理ごうり的てきだ」と指摘してきしました。