日本新聞: プロボクシング井上尚弥 7R TKO勝利 4団体統一王座防衛に成功

プロボクシングの井上いのうえ尚弥なおや選手せんしゅが3日にち夜よる、有明ありあけアリーナで行おこなわれたスーパーバンタム級きゅうの4団体だんたい統一とういつ王座おうざの防衛ぼうえい戦せんでアイルランドのTJ・ドヘニー選手せんしゅに7ラウンド、テクニカルノックアウト勝がちし、4団体だんたい統一とういつチャンピオンとして2回かい目めの防衛ぼうえいに成功せいこうしました。

ことし5月つきにスーパーバンタム級きゅうで4団体だんたい統一とういつ王座おうざの防衛ぼうえいに成功せいこうした井上いのうえ選手せんしゅは、3日にち夜よる、有明ありあけアリーナで2回かい目めの防衛ぼうえい戦せんに臨のぞみ、IBF＝国際こくさいボクシング連盟れんめい、スーパーバンタム級きゅうで世界せかいチャンピオンだったTJ・ドヘニー選手せんしゅと対戦たいせんしました。

井上いのうえ選手せんしゅは1ラウンドから前まえに出でて相手あいてにプレッシャーをかけ試合しあいを優位ゆういに進すすめました。

6ラウンドの終盤しゅうばんには相手あいてをコーナーに押し込おしこんでラッシュをかけ、追い詰おいつめました。

そして、7ラウンドの開始かいし早々そうそう、ドヘニー選手せんしゅが腰こしのあたりを押おさえて痛いたがる様子ようすを見みせたため、レフェリーが試合しあいを止とめました。

井上いのうえ選手せんしゅは7ラウンド、テクニカルノックアウト勝がちして4団体だんたい統一とういつチャンピオンとして2回かい目めの防衛ぼうえいを果はたしました。

これで井上いのうえ選手せんしゅはプロ28戦せん全勝ぜんしょうとしました。

井上いのうえ「自分じぶんとしては理想りそうとした終おわり方かたではない」

井上いのうえ尚弥なおや選手せんしゅは、レフェリーが試合しあいを止とめてのテクニカルノックアウト勝がちの結果けっかに、「試合しあい内容ないようとしてこれからという時ときにこのような結果けっかになったがしかたがない。セコンドの指示しじどおりに丁寧ていねいに戦たたかうこうとを意識いしきして試合しあいに入はいって、内容ないようとしては悪わるくなかった」と振り返ふりかえりました。

その上うえで、「自分じぶんとしては理想りそうとした終おわり方かたではないし、ファンもそうだと思おもう。中途ちゅうと半端はんぱな終おわりになってしまった」と話はなしました。

TJ・ドヘニー陣営じんえい「パンチが当あたって腰こしの神経しんけい痛いためた」

試合しあい後ご、敗やぶれたTJ・ドヘニー選手せんしゅは会見かいけんに出席しゅっせきしませんでしたが、陣営じんえいの関係かんけい者しゃが取材しゅざいに応おうじ、「6ラウンドで腰こしにパンチが当あたって腰こしの神経しんけいを痛いためてしまった。6ラウンドが終おわってコーナーに戻もどって立て直たてなおせると思おもったが7ラウンドにさらに痛いたみが出でた」と7ラウンドの開始かいし早々そうそうにテクニカルノックアウト負まけとなった理由りゆうを説明せつめいしました。

WBOバンタム級きゅう武居たけすえ由樹ゆきが判定はんてい勝がち初はつ防衛ぼうえい

プロボクシング、WBO＝世界せかいボクシング機構きこうバンタム級きゅうの世界せかいタイトルマッチでチャンピオンの武居たけすえ由樹ゆき選手せんしゅが比嘉ひか大だい吾われ選手せんしゅに判定はんてい勝がちし、初はじめての防衛ぼうえいを果はたしました。

武居たけすえ選手せんしゅは3年ねん前まえに格闘かくとう技わざの「Kー1」からボクシングに転向てんこうし、ことし5月つきに行おこなわれたWBOバンタム級きゅうの世界せかいタイトルマッチに勝利しょうりしてデビューから9戦せん目めで無敗むはいのまま、世界せかいチャンピオンになりました。

3日にち夜よるは有明ありあけアリーナで行おこなわれた防衛ぼうえい戦せんでWBC＝世界せかいボクシング評議ひょうぎ会かいフライ級きゅうチャンピオンだった比嘉ひか選手せんしゅの挑戦ちょうせんを受うけました。

武居たけすえ選手せんしゅは序盤じょばんから左右さゆうのアッパーなど的確てきかくなパンチを顔面がんめんやボディーに当あてて、試合しあいの主導しゅどう権けんを握にぎりました。

中盤ちゅうばん以降いこうは比嘉ひか選手せんしゅのプレッシャーを受うけて下さがる場面ばめんもあり、11ラウンドには左ひだりのパンチでダウンを喫きっしましたが最後さいごまで攻せめ続つづけて12ラウンドを戦たたかいました。

武居たけすえ選手せんしゅは、3-0で判定はんてい勝がちし、初はじめての防衛ぼうえいを果はたしました。

武居たけすえ「まだまだ成長せいちょうしたい」

初はつ防衛ぼうえいに成功せいこうした武居たけすえ由樹ゆき選手せんしゅは「12ラウンド全部ぜんぶが楽たのしく試合しあいができたというのがよかった。ただ、力不足ちからぶそくを感かんじるので、技術ぎじゅつを底上そこあげしないと世界せかいのトップと戦たたかっていけないと感かんじたので、まだまだ成長せいちょうしたい。ボクシングの引き出ひきだしが少すくないので、今後こんごはコンビネーションとか引き出ひきだしを増ふやしていきたい」と話はなしていました。