羽田空港で
起きた
衝突炎上事故で、
海上保安庁の
航空機は
衝突まで
およそ40
秒間、
滑走路上に
停止していたとみられることが
分かりました。
専門家は、
日本航空機の
パイロットが
事故を
避けるための
時間は
一定程度あったとしたうえで、「
長く
停止していたことで、かえって
見えづらくなった
可能性もある」と
指摘しています。
NHKが羽田空港に設置したカメラには、事故を起こした海上保安庁のものとみられる航空機の衝突前の様子が映っています。
この航空機は誘導路からほとんど止まることなく、C滑走路に進入しています。
そして、滑走路に入ったあと、日本航空機と衝突するまで滑走路上でおよそ40秒間、停止していました。
これについて、日本航空の元機長で航空評論家の小林宏之さんは、日本航空機のパイロットが気がついて、事故を避けるための時間は一定程度、あったとしています。
そのうえで「停止していた時間が比較的長かったことで機体の明かりがほかの灯火と混ざってしまい、かえって日本航空機のパイロットや管制官から見えづらくなった可能性がある」と指摘しています。
また「海上保安庁の航空機はスムーズに滑走路に入っていて、『離陸の許可を得た』と認識していたとすればつじつまが合う。ただし、その後、比較的長い間、滑走路上に停止していたのは不自然で疑問が残る」と話しています。