先月、
東京 杉並区で
母親と
小学1
年生の
親子が
自動車整備会社の
店舗から
出てきた
車にはねられて
死亡した
事故で、
逮捕された
整備士は
車検が
切れて
車道を
走れないにもかかわらず、
試運転しようとしていたことが
捜査関係者などへの
取材でわかりました。
警視庁は5日、整備士を現場に立ち会わせて実況見分を行い、詳しい状況を調べています。
先月26日、杉並区高井戸東で歩道を歩いていた近くに住むイラストレーターの杉本千尋さん(43)と、小学1年生の娘の凪さん(6)が自動車整備会社の店舗からバックで出てきた乗用車にはねられ、死亡しました。
警視庁は、車を運転していた整備士の漆原宏太容疑者(50)を逮捕し、過失運転致死の疑いで捜査していて、5日午後、現場に立ち会わせて実況見分を行いました。
容疑者は事故を起こした車の車検の作業を担当していましたが、捜査関係者などによりますと、当時、車検は切れていて車道を走れないにもかかわらず、試運転しようとしていたということです。
また、この会社では出庫時に歩道を通って車道に出る必要があるため、歩行者が巻き込まれないよう運転手とは別の従業員が誘導することになっていましたが、当時、誘導員はいなかったということです。
警視庁は、安全管理に問題がなかったかについても調べることにしています。
整備会社 “心からおわび 捜査に全面協力”
自動車整備会社によりますと、漆原容疑者は整備士として30年ほどの経験があり、5年前から店舗で勤務していたということです。
会社は事故について「尊い2人の命を失わせてしまったことは痛恨の極みで、会社としての責任は重く心からおわびする。捜査に全面的に協力し再発防止に努める」とコメントしています。