日本新聞: 「死にたい」と感じている子どもコロナ禍前の1.6倍に

「死しにたい」と感かんじている子こどもコロナ禍か前まえの1.6倍ばいに

Nov 25, 2023 06:11

Furigana

コロナ禍かが子こどもの心こころに与あたえた影響えいきょうについて国立こくりつ成育せいいく医療いりょう研究けんきゅうセンターなどのグループが調査ちょうさしたところ、全国ぜんこくの医療いりょう機関きかんを受診じゅしんした10代だいまでの患者かんじゃのうち、「死しにたい」と感かんじている患者かんじゃの数かずがコロナ禍か前まえから1.6倍ばいに増ふえていることがわかりました。

この調査ちょうさは国立こくりつ成育せいいく医療いりょう研究けんきゅうセンターなど子こどもの心こころの診療しんりょうに当あたっている全国ぜんこく31の医療いりょう機関きかんを対象たいしょうに行おこなわれたもので、新型しんがたコロナウイルスの流行りゅうこう前まえと後あとで変化へんかがあるかを調しらべました。

その結果けっか、昨年度さくねんど初診しょしんで来きた10代だいまでの患者かんじゃのうち、本人ほんにんが「死しにたい」と感かんじている状態じょうたいだと医師いしが診断しんだんした患者かんじゃは214人にんで、新型しんがたコロナウイルスが流行りゅうこうする前まえの2019年度ねんどの135人にんからおよそ1.6倍ばいに増ふえていたということです。

男女だんじょ別べつでは、女性じょせいが166人にん、男性だんせいが48人にんで7割わり以上いじょうが女性じょせいでした。

また、自殺じさつをはかって受診じゅしんした患者かんじゃも2019年度ねんどが63人にんだったのに対にたいし、2022年度ねんどは110人にんでおよそ1.7倍ばいに増ふえていたということです。

調査ちょうさにあたった小枝さえ達也たつや副ふく院長いんちょうは「新型しんがたコロナによる行動こうどう制限せいげんで子こどもどうしのコミュニケーションにも制限せいげんが加くわわったことが影響えいきょうしているのではないか。自殺じさつ願望がんぼうがある子こどもが広ひろがっているおそれがあり、子こどもたちにとって居心地いごこちのいい環境かんきょう作づくりを社会しゃかい全体ぜんたいで進すすめる必要ひつようがある」と話はなしていました。