北朝鮮は、キム・ジョンウン(
金正恩)
総書記が
軍事偵察衛星の
管制所を
視察し、
アメリカ軍の
基地が
ある韓国の
複数の
地域を
衛星で
撮影したとする
写真を
確認したと
発表しました。
ただ、
これまでに
衛星で
撮影したとする
写真は
公開されていません。
25日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン総書記が24日、国家航空宇宙技術総局のピョンヤン総合管制所を視察し、軍事偵察衛星の運用に向けた準備の状況を確認したと伝えました。
それによりますと、偵察衛星は24日午前10時すぎに朝鮮半島の上空を通過し、韓国の首都ソウルのほか、在韓アメリカ軍の基地がある中部ピョンテク(平沢)やソウル近郊のオサン(烏山)などを「重要標的地域」だとして撮影したとしています。
また、キム総書記がそれらの写真を確認したということです。
さらに25日午前も「敵の地域を衛星で撮影する計画がある」としています。
キム総書記は打ち上げの翌日にあたる今月22日にもこの管制所を視察し、グアムの上空から、アメリカ軍のアンダーセン空軍基地などを衛星で撮影したとする写真を確認したと伝えられていました。
ただ、これまでに衛星で撮影したとする写真は公開されていません。
北朝鮮は12月1日から偵察衛星の運用を正式に開始すると主張していますが、韓国の情報機関は「北が撮影したものを公開しないかぎり、性能を把握できる状況にならない」としています。