これは、
山に
ある寺で
起こった
話です。
ある夜、
寺に
泊まっていた
お坊さんが、
囲炉裏の
前で
休んでいました。
そこへ、
村から
来たというお
母さんと
子どもが
来ました。
お母さんは、お
坊さんと
いろいろな
話をしていました。
子どもは、
お坊さんの
肩や
背中にくっついて、
なかなか離れませんでした。
しかし、
しばらくすると、お
母さんと
子どもは
帰っていきました。
夜が
遅くなったころ、
大きな
部屋のほうから
声が
聞こえてきました。
すると、
お坊さんの
背中が
引っ
張られるような
感じがしました。
驚いて
背中を
見ると、
細いクモの
糸がついていました。
當我驚訝地回頭看時,發現背上黏著一條細細的蜘蛛絲。
糸は、
大きな
部屋のほうに
お坊さんを
引っ
張っていきました。
お坊さんは、
着ている
服を
脱いで、
逃げることができました。
次の
日の
朝、
お坊さんは
村の
人と
一緒に
寺に
戻りました。
大きな
部屋の
床を
開けてみると、
たくさんのクモとクモの
糸に
包まれた
人の
骨がありました。
當打開大房間的地板時,發現有許多蜘蛛,以及被蜘蛛絲包裹的人類骨骸。
これは、
山形県の
昔話です。